小さい頃、テレビにかじりつくようにして観ていたあのヒーローを覚えていますか?
そう、誰もが一度は憧れる「仮面ライダー」です。
私も小さい頃から仮面ライダーが大好きで、毎週欠かさずテレビの前で正座して観ていました!
ショッピングセンターで行われるヒーローショーも毎回楽しみで、親にねだって仮面ライダーのお菓子を買ってもらったり、変身ベルトやフィギュアといった玩具を集めたりしてました。
大人になった今でも、その熱は冷めるどころか、むしろ「大人だからこそ分かる深み」にハマってしまっています。
さて、皆さんは「仮面ライダー」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
名前の通り、やはり「バイクに乗って移動するヒーロー」というイメージが強いのではないでしょうか。
マフラーをなびかせ、専用のバイクにまたがって荒野を駆け抜け、敵の怪人を追跡するシーン。
あれこそが仮面ライダーのカッコよさの象徴であり、私たちファンが憧れる最大の要素の一つです!
ですが、ここで一つ、皆さんの常識を覆す衝撃的な事実をお話しなければなりません。
実は、平成ライダーシリーズの中でも異色作として名高い『仮面ライダー響鬼』では、あまり乗り物に乗るシーンがありません。
「えっ、ライダーなのにバイクに乗らないの?」
「それってどういうこと?」
「乗らないでどうやって現場に登場するの?」
そんな声が聞こえてきそうです。
全く無いわけではないのですが、他の歴代作品に比べると圧倒的に少ないのです。
「ライダーなのに乗らないなんて変じゃない?」と思いますよね。
でも、そこには響鬼という作品ならではの「深い理由」と「愛すべき設定」があるんです。
気になる方には、是非ともこれから読む記事を参考にしてほしいです!
今回は、「仮面ライダー響鬼は車やバイクに乗れないのか?」という気になる真相について、熱く、そして詳細にご紹介していきたいと思います!!
これを読めば、あなたも響鬼さんの不器用な魅力にきっと夢中になるはずです。
仮面ライダー響鬼はなぜバイクに乗れないのか?その意外な理由と猛士のリアルな設定

まず結論から言いましょう。
仮面ライダー響鬼、またの名を日高仁志(ひだかひとし)さんは、物語の序盤において、バイクに乗ることができません。
あの鍛え抜かれた肉体を持ち、巨大な妖怪「魔化魍(まかもう)」を太鼓の音撃で粉砕する最強の鬼が、なぜバイクに乗れないのか。
そのギャップこそが、響鬼という作品のリアリティであり、私たちが彼を愛してやまない理由なのです。
ここでは、彼がなぜ「乗れないライダー」と言われるようになったのか、その4つの理由のうち、まずは前半の大きな要因について深掘りしていきます。
ヒーローなのに機械音痴?スマホも持たない響鬼さんの愛すべき弱点
仮面ライダー響鬼とはどんな作品だったか、少しおさらいしましょう。
2005年に放送された『仮面ライダー響鬼』は、細川茂樹さん主演の「鬼」をモデルにした平成ライダーシリーズの6作品目になります。
本作の仮面ライダーは「鬼」と称され、「猛士(たけし)」という民間組織に属し、人知れず人々を守るために妖怪を倒す職業となっています。
そう、彼らは「改造人間」でも「選ばれし勇者」でもなく、「職業としてのヒーロー」なのです。
職業なのでシフト制で動いていて、戦いで負傷した鬼は入院し、別の鬼が代わりに動きます。
ヒーローなのにシフト制なのは、社会人になった今見返すと「ちゃんとしてるなぁ」と妙に感心してしまいますよね(笑)。
そんな組織立った活動をしている響鬼さんですが、彼には致命的な弱点があります。
それは、極端なまでの「機械音痴」であることです。
平成の世の中において、主人公の響鬼は携帯電話も満足に扱えず、そもそも携帯を所持していません。
連絡手段はどうしているのかというと、いつも公衆電話を探して小銭を入れるか、あるいは仲間に電話をしてもらって相手と話すシーンが頻繁に描かれます。
想像してみてください。
魔化魍が出現したという緊急事態に、公衆電話に走るヒーローの姿を。
現代の令和ライダーたちがスマートフォン型のデバイスを使いこなしているのとは対照的です。
しかし、この不便さ、この不器用さこそが、響鬼というキャラクターの「人間味」を際立たせているのです。
「機械には弱いが、己の肉体と精神は極限まで鍛え上げる」
このアナログな姿勢が、逆にカッコよく見えてきませんか?
伝説のエンストと暴走事故!威吹鬼も困惑した運転スキルの真相
機械音痴なのは通信機器だけではありません。
乗り物に関しても、響鬼さんは筋金入りのペーパードライバーであり、車やバイクの扱いが全く上手くありません。
その実力が露呈してしまった伝説のエピソードをご紹介しましょう。
まず、記念すべき第1話です。
主人公の少年・明日夢(あすむ)とその親戚の女性が車で屋久島の山に向かい、散歩中のところ魔化魍に襲われてしまいます。
響鬼が運よく通りかかって助けたものの、女性は気を失ってしまいます。
その女性を家まで運ぶために、女性が運転していた車を響鬼が代わりに運転することになりました。
ヒーローが颯爽と車を運転して去っていく…となればカッコいいのですが、そうはいきません。
響鬼さんが運転席に座った途端、車はガックンガックンと揺れ、エンストを繰り返します。
マニュアル車だったのかもしれませんが、それにしても酷い(笑)。
エンストしているため上手く走れないながらも、なんとか目的地に向かおうと必死です。
この時点で、助手席に乗っていた明日夢少年にすら、こうツッコまれてしまいます。
「運転あまりしないんですか?」
これに対する響鬼さんの気まずそうな顔と言ったら!
響鬼は車でさえ上手く運転ができません。
そのせいもあって万年、助手席で座っています。
さらに衝撃的な事件が起きます。
その後の話では、後輩のライダーである威吹鬼(イブキ)のバイクを運転するシーンがあります。
威吹鬼はスマートで都会的なライダーで、バイクの扱いも手慣れたものです。
そんな彼の愛車を借りて、響鬼さんが運転することになったのですが…。
そこではバイクを運転するも止まる事ができず、まさかの暴走をしてしまいます!
「うわああああ!」と叫びながら制御不能になる響鬼さん。
最終的に、工事中の山積みになってあるドラム缶にぶつかって、何とか停止することができました。
しかし、バイクは傷だらけになり、スマートな威吹鬼も困惑を隠せていませんでした…(笑)。
あのシーンは、仮面ライダー史に残る「迷シーン」として、ファンの間では語り草になっています。
完璧に見える大人にも、苦手なことはある。
そんなメッセージ(?)を、体を張って教えてくれたのかもしれません。
響鬼の世界観をもっと深く知りたい方へ!
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大人の鑑賞に耐えうる、美しい映像美は必見です。
鬼は職業でありシフト制!助手席が定位置になった大人の事情
響鬼が自分で運転しない理由は、単に下手だからというだけではありません。
そこには、本作独自の組織設定も大きく関わっています。
先ほども触れましたが、彼らは「猛士(たけし)」という組織に所属しています。
この猛士、非常に組織運営がしっかりしているんです。
鬼たちは現場で戦う「実行部隊」ですが、彼らをサポートする専門のスタッフが存在します。
響鬼の場合、仕事のパートナーである立花香須実(たちばなかすみ)や、その妹の日菜佳(ひなか)といったサポーターたちが常に同行しています。
彼女たちが地図を確認し、魔化魍の出現予測地点まで車を運転し、響鬼は体力を温存して助手席に座る。
これ、仕事として考えると非常に合理的ですよね。
プロのアスリートが自分で運転して試合会場に行かないのと同じで、戦うことに専念するための分業制ができているのです。
そのため、香須実や日菜佳に運転してもらいながら現場に向かうのが、響鬼チームの定番スタイルになっています。
助手席で地図を広げたり、お茶を飲んでリラックスしたり、明日夢くんと会話をしたり。
この「車内の会話シーン」が、響鬼という作品のドラマパートにおける重要な要素になっているのです。
バイクで孤独に走るライダーもカッコいいですが、仲間と共に車で移動し、何気ない会話を交わす響鬼たちの姿には、家族のような温かみがあります。
これが、私たちが響鬼の世界に惹き込まれる「居心地の良さ」の正体なのかもしれません。
- 機械音痴で携帯すら持っていないアナログ人間だから
- 車の運転でエンストし、バイクで暴走するほどの不器用さだから
- 組織「猛士」の分業制により、サポーターが運転してくれるから
ついに克服!専用バイク「凱火」の登場と響鬼が見せた努力の軌跡

「じゃあ、響鬼はずっとバイクに乗れないままなの?」
「仮面ライダーなのに、最後まで助手席なの?」
いいえ、違います!
ここからが『仮面ライダー響鬼』という物語の熱いところです。
響鬼さんは、自分がバイクに乗れないことを良しとしていたわけではありません。
作品の後半では、練習の末にバイクに乗れる様になるので、厳密には”バイクに乗れない仮面ライダー”とは少し違うのです。
前半の「乗れないイメージ」があまりに強すぎて話題になりましたが、彼はちゃんと克服し、専用のマシンを手に入れます。
そのマシンの名は、「凱火(がいか)」。
ここからは、響鬼さんが手に入れた専用マシンと、そこに至るまでの努力の道のりをご紹介します。
ベースはワルキューレルーン!総本部から支給された凱火のスペックが凄い
歴代の仮面ライダーにはそれぞれ専用のバイクが存在します。
サイクロン号、バトルホッパー、ハードボイルダー…名前を聞くだけでワクワクしますよね。
ちなみに車は、仮面ライダードライブなどの例外を除き、他のシリーズでも専用というものはあまりありません。
そしてついに、響鬼にも第25話で”凱火”という専用バイクが与えられます!
この凱火、ただのバイクではありません。
高速走行機能に特化した非武装のバイクなのですが、その存在感が半端ではないのです。
ベースとなっているのは、ホンダがかつてアメリカで生産していた超大型クルーザー、「ワルキューレルーン(Valkyrie Rune)」です。
排気量はなんと1800cc!
普通の車以上の排気量を持つ、まさにモンスターバイクです。
実車も非常に希少で高価なバイクであり、それをベースにするあたりに「猛士」の資金力の凄さが垣間見えます(笑)。
凱火は”猛士(たけし)”総本部から仮面ライダー響鬼に支給された専用バイクです。
設定も非常に凝っています。
初めは立花香須実をサポーターとして、「不知火(しらぬい)」という車に搭乗して魔化魍(まかもう)の対処にあたっていました。
しかし、物語が進むにつれて魔化魍の出現が多くなり、より広範囲に、より迅速に対応する必要が出てきました。
そこで響鬼は”特別遊撃班”として任命されます。
凱火は、その際の単独行動用マシンとして開発、支給されたのです。
流線型のボディ、重厚なエンジン音、そして響鬼のカラーであるマジョーラカラーを彷彿とさせるデザイン。
これを乗りこなす響鬼さんの姿は、前半のエンストシーンが嘘のように勇ましく、涙が出るほどカッコいいのです!
響鬼といえば「音撃」!変身アイテムを手に取ろう
「変身音叉 音角」は、ただの変身アイテムではありません。耳元で響くあの音色が、あなたの心を清めます。
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練習の末に免許取得!完璧じゃないからこそ燃える響鬼の人間味
しかし、凱火を与えられたからといって、すぐに乗れたわけではありません。
ここが響鬼という男の真骨頂です。
彼は、バイクに乗るために陰で猛特訓を重ねました。
最終的にはバイクの免許もしっかり取得して、あの巨大な凱火を乗りこなせているので、相当努力したことがうかがえますね。
響鬼さんの口癖に、「鍛えてますから」という言葉があります。
これは単に筋肉を鍛えているだけでなく、心も、そして苦手な技術も、努力して克服するという生き様そのものを表しています。
最初は助手席で小さくなっていた男が、必要に迫られ、仲間のために苦手なバイクを克服し、風を切って走るようになる。
これこそ、真のヒーローの姿ではないでしょうか。
周りに言われ過ぎてあたふたしている響鬼さんを見ると、少し可愛くも思えてくるので個人的にはそんな響鬼さんも好きです(笑)。
誰にでも欠点はありますからね。
最初から何でもできる天才ではなく、努力してできるようになる。
完璧すぎないところも響鬼の魅力だと私は感じました。
私たちも仕事で新しいスキルを覚える時、最初は上手くいかなくて落ち込むことがありますよね。
そんな時、響鬼さんのあの暴走シーンと、その後の凱火での激走を思い出してください。
「響鬼さんだってあんなに下手だったんだ。自分も頑張ろう」
そう思えて、勇気が湧いてくるはずです。
親子でハマる響鬼の魅力!リアリティある設定が大人を夢中にさせる
この記事を読んでいる方の中には、お子さんと一緒にライダーを楽しんでいるパパ世代の方も多いと思います。
私もその一人です。
ちなみに私の子供は響鬼が大好きで、ずっと響鬼の真似をしています。
まだ幼いのに、数あるライダーの中で響鬼が一番好きなのも不思議です(笑)。
やはり、太鼓を叩くという直感的なアクションが子供心に響くのでしょうか。
家では響鬼の太鼓を玩具やフィギュアを肌身離さずにいます。
テーマソングである布施明さんの名曲”少年よ”を熱唱しながら毎日を過ごしています。
「少年よ~♪」と歌う我が子を見ると、なんだかこちらまで胸が熱くなってきます。
そこまで我が子を魅了した響鬼さんでさえ、乗り物音痴という欠点がある。
それを子供に話すと、「響鬼も練習したんだね!」と目を輝かせます。
「苦手なことがあってもいい、練習すれば強くなれる」
そんな教育的なメッセージすら、響鬼は背中で語ってくれるのです。
それでもリアルな設定が大人を夢中にさせるきっかけとなり、親子で一緒に観て楽しめる作品だと思います。
猛士という組織のリアリティ、師匠と弟子の関係性、そして成長の物語。
そう考えるとやはり仮面ライダーは、子供から大人まで親子で楽しめる素敵な特撮番組だと思います!
詳しい情報は、以下の公式ポータルサイトでも確認できますので、ぜひチェックしてみてください。
仮面ライダーWEB【公式】|東映
お子様へのプレゼント、あるいは自分へのご褒美に!
響鬼のフィギュア「真骨彫製法」は、スーツの質感から筋肉の動きまで完全再現。
デスクに飾れば、仕事中も「鍛えてますから」の精神を思い出せるはずです。
まとめ:響鬼はバイクに乗れない欠点すら魅力に変える最高のライダー!

いかがでしたでしょうか?
今回は、仮面ライダー響鬼がなぜバイクに乗れないと言われているのか、その真相と魅力についてご紹介しました。
改めて、響鬼が車やバイクに乗れない理由4つを振り返ってみましょう!
- 1. 機械音痴なので、乗り物の運転が苦手(そもそも携帯も持てないレベル)。
- 2. 最初は組織のサポーターに運転してもらい、助手席で現場に向かっていた。
- 3. 威吹鬼のバイクに乗った際に暴走してドラム缶に突っ込んでしまったから。
- 4. しかし!練習の末に乗れるようになるので、決して「乗れないまま」ではない。
この4つが、彼が「乗れないライダー」として語られる大きな理由であり、同時に愛される理由でもあります。
最終的にはバイクの免許もしっかり取得して、モンスターマシンの凱火を乗りこなせているので、相当努力したことがうかがえますね。
私は、完璧なヒーローよりも、こういった人間臭い弱点を持ったヒーローに強く惹かれます。
仕事で失敗した時、新しいことに挑戦するのが怖い時。
そんな時は、あのエンストしていた響鬼さんが、後に凱火で颯爽と走る姿を思い出してください。
「よし、自分も鍛え直すか!」
そんな風に思えたら、明日からの仕事もきっと頑張れるはずです。
さあ、久しぶりに『仮面ライダー響鬼』を見返してみませんか?
太鼓の音と共に、あなたの魂もきっと震えるはずです。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。
少年よ、そしてかつて少年だった大人たちよ、これからも仮面ライダーを愛し続けましょう!
