仮面ライダー響鬼はご存じでしょうか?
2005年から2006年にかけて放映された仮面ライダーで、主人公ヒビキ役を細川茂樹さんが務めたことでも話題になった作品です。
また、ヒーローが“鬼”であったり、和テイストな雰囲気だったり、仮面ライダー他作品とは違う特色が多いことも注目されました。
一話目から見ていると、
「これって本当に仮面ライダーのドラマなの?」
と疑ってしまうほどです。
そんな魅力ある物語の中で、小暮耕之助というキャラクターが登場します。
キーパーソンともなるキャラクターで、仮面ライダーである鬼達をサポートするような存在なのですが、
「ある意味そのヒーローたちよりも強い!!」
と思わせるエピソードがたくさんあるクセの強いキャラクターなのです。
そんな小暮耕之助について紹介したいと思います。
小暮耕之助って何者?
小暮耕之助とは何者かというと…
キャラクター設定では、猛士(たけし)という敵と戦う組織に所属しており、吉野にある総本部の開発局長を務めるちょっと偉いお方なのです。
さまざまな武器の開発に取り組み、他支部局の指導もしているようで、権威もありスキルもあるいわばエリートな存在ですね。
なぜそんなに出来る人なのか、というと…若い頃は鬼として活躍していたヒーローだったからで、「疾風鋼の鬼」と呼ばれ伝説になっているようです。
そんな逸話や物語の場面から、小暮耕之助の強さの秘密を追っていきたいと思います。
小暮耕之助の強さの秘密
① 周りから恐れられている存在
小暮耕之助は、物語中盤の三十二之巻から登場します。
猛士総本部から小暮耕之助が来る!!という知らせを受けた関東支部である“甘未処たちばな”では、緊張が走ります。
説教をされ数時間正座をさせられた逸話を披露する立花親子。
怒られた理由がショートケーキのイチゴを盗み食いしたからなのだとか。
ちょっと可愛らしく思えてしまいますが、曲がったことが嫌いな頑固親父って感じがしますね。
② 進出気没な身のこなし
調査に出かけたヒビキとトドロキを崖の上から様子を窺うシーンがあります。
ヒビキとトドロキが敵を追いかけ森へ入っていくと、彼らの鬼としての強さを試すべく罠を仕掛けるのです。
ロープで足を捕まえ宙吊りにしたり、柔らかい豆腐を投げつけたり…
「未熟者!」
と尻を棒で叩いたり…
自分より若いヒーロー達よりも先回りして罠を仕掛ける身のこなし、すごい素早さなのでは!?
また、違う場面では小暮耕之助の愚痴をこぼしていると背後から
「こら~!!」
と登場。
地獄耳であって、気配もなく背後をとるなんてタダ者じゃないですね。
③ 最強な武器の開発
小暮耕之助が開発した武器アームドセイバー。
自身が今まで作った中で最高の武器と称賛するものの、使いこなせる鬼がいない…。
分析すると出される波動が強すぎて人間の力では同調できないとの結果になり、
「鍛え方が足らん!」
と怒りだします。
いくつも武器を開発していて、波動の限界もわかるはず…と思うのですが、もしや
「自分が鬼だったらこれぐらい使いこなせる!!」
という見解で開発したのでは??
そうだとしたら、やはり強いのかもしれませんね。
④ 伝説の鬼
先ほども伝えたとおり、若き頃は伝説の鬼としてヒーローであったと昔話をするシーンがあります。
一日に10体の敵を倒したのだと噂をしていると、いつもの進出気没な身のこなしで近づき、
「失礼な!10体ではない、20体だ!」
「正確に言えば30体だ!」
と、どんどん話を誇張させて昔話を始めます。
正確に何体だったのかは語られませんでしたが、周りの人の認知であると10体とされているので、おそらく10体だったのではないでしょうか。
2倍、3倍と自慢話をする、その小暮耕之助の溢れる自信が現役の鬼だったときの強さを表していますね!
現役から退いた後も堂々としている様子を見ると、年老いてからも十分強そうでありますが…。
⑤ 熱血指導と信頼
小暮耕之助のセリフのごとく、未熟者だったために鬼に変身できなくなってしまったヒビキとトドロキにいろいろな訓練をさせ厳しく指導します。
- 発声練習
- 階段で蛙飛び
- 二人で手押し車
- 逆立ち歩き
もうスポ根ドラマさながらですね。
年代からして、昭和を感じませます。
訓練に立ち会っているときは、
「鍛錬が足りん!!」
「気合が入れて!!」
と叱咤激励をしています。
その甲斐があって、鬼に変身できるようになったヒビキに対し、
「今のお前なら使いこなせる!!」
と、ヒビキの鍛錬を認め戦闘を応援している姿があります。
師匠のように崖から見守っている姿は、ヒビキを鬼として信頼をしている証拠ですね。
熱血指導と弟子(ではないですけど…)を信頼する懐の深さが強さを象徴しています。
⑥ 歌を愛する
小暮耕之助が総本部から関東支部にはるばる来たということで歓迎会が開かれます。
その際、得意な歌をみんなの前で披露するシーンがあります。
それも圧倒的な歌唱力で!
小暮耕之助を演じているのは、仮面ライダー響鬼の主題歌も歌っている布施明さんなので、それは歌唱力ありますよね。
かなり聴きごたえがあります。
ただ、歌っている姿がもう布施明さんそのものにしか見えないので、小暮耕之助というより布施明さんなんですけども…。
力強く歌っている姿が印象的です。
まとめ
- 周りから恐れられている存在
- 神出鬼没な身のこなし
- 最強な武器の開発
- 伝説の鬼
- 熱血指導と信頼
- 歌を愛する
小暮耕之助が登場するのはわずか三十二~三十四之巻になりますが、その短い中で存分に魅力を発揮できるのはすごいと思います。
「未熟者!!」
が口癖が口癖の頑固親父で、熱血指導が大好きなクセのある役なのですが、見れば見るほど
この人強いな!
と感心させられます。
そんな小暮耕之助でも、今どきの若者が苦手だったり、歓迎会でヨイショされて気持ちよく歌っちゃったりしてお茶目なところもあるのです。
憎めないところもあると、より強さや大きさが強調されますね。
ヒーローや周りの人から恐れられていながらも頼りとされていて、憎めない人物である小暮耕之助は間違いなく、仮面ライダー響鬼の中で最強と言えるのではないでしょうか。
小暮耕之助に注目しながら仮面ライダー響鬼を見ると、また違う面白さも発見できると思いますよ。