劇場版仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼!5つのツッコミ処と熱い魅力

同志のみなさん、こんにちは。

「仮面ライダーの魅力を探るブログ」を運営している、仮面ライダー太郎です。

突然ですが、皆さんは心の奥底で「清めの音」を響かせていますでしょうか?

日々の仕事に追われ、上司に頭を下げ、満員電車に揺られる毎日。

そんな疲れ切った30代、40代の我々だからこそ、心に響く「音」があるはずです。

そう、今回語らせていただくのは、和のテイストと「鍛えてますから」の精神で我々を魅了した名作。

その中でも特に賛否が分かれると言われる、あの劇場版作品です。

その名も、『劇場版仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』

2005年の公開当時、映画館に足を運んだ方も多いのではないでしょうか?

実は先日、あるネット上の記事で、この作品に対する「女子視点での5つのツッコミ」という興味深いレビューを目にしました。

「TV版と繋がってないんかい!」

「時代設定おかしくない?」

なるほど、確かにその通り。

冷静に見ればツッコミどころ満載かもしれません。

しかし!

我々「特撮の沼」にどっぷり浸かった大人たちにとっては、その「矛盾」や「ツッコミどころ」こそが、最高に愛おしいスパイスとなるのです。

整合性よりも「カッコよさ」を優先する。

理屈よりも「魂の震え」を信じる。

それこそが、仮面ライダーという作品を楽しむための極意ではないでしょうか。

今回は、そんな『劇場版仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』について、あえて矛盾を受け入れ、大人の男の視点でその熱すぎる魅力を徹底的に語り尽くしたいと思います。

この記事を読み終わる頃には、きっとあなたも久しぶりにディスクアニマルを起動し、清めの音を奏でたくなるはずです。

それでは、シュッといきましょう!

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【徹底検証】劇場版仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼!5つのツッコミ処を大人の視点で愛でる

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まずは、本作『劇場版仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』の概要を少しおさらいしましょう。

公開は2005年9月3日。

平成仮面ライダーシリーズ第6作目『仮面ライダー響鬼』の単独映画作品です。

この映画の最大の特徴は、なんといっても舞台が「現代」ではなく「戦国時代」であること。

魔化魍(まかもう)と呼ばれる巨大な妖怪たちが跋扈し、人々を苦しめていた時代。

人々の希望として戦う「鬼」たちの生き様を描いた、まさに時代劇アクション超大作です。

しかし、いざ視聴してみると、初見の人が(あるいはファンであっても)「ん?」と首をかしげてしまうポイントがいくつか存在します。

ネット上でもよく話題になる「5つのツッコミどころ」。

これをネガティブな要素としてではなく、「だからこそ面白い!」というポジティブな熱量で紐解いていきましょう。

作品を見返す準備はできていますか?

まだ手元にない方は、今のうちにチェックしておくのが吉です。

大人の休日、酒を片手に戦国絵巻を楽しむのも乙なものですよ。

まずは作品をチェック!あの感動をもう一度!

自宅の大画面で、戦国に轟く音撃の迫力を体感してください。

戦国時代設定はあり?なし?TV版とのパラレル設定に戸惑う心を整理したい

まず一つ目の大きなツッコミポイント。

それは「TVドラマ版とつながってないんかい!」という点です。

TVシリーズでは、現代の日本を舞台に、少年・安達明日夢(あだち あすむ)と、彼を導く大人・ヒビキさんとの交流が描かれていました。

しかし、この劇場版は冒頭からいきなり雰囲気が違います。

現代の明日夢がヒビキのバイクに乗っているシーンから始まりますが、物語のメインは過去の書物に記された「戦国時代の物語」。

つまり、TV版の時系列とは直接つながらない、いわゆる「パラレルワールド」の設定なのです。

「えっ、明日夢は弟子になったの?どうなったの?」と混乱する気持ち、痛いほど分かります。

私も当時は「あれ?先週の放送の続きじゃないのか?」と戸惑いました。

しかし、大人になった今なら断言できます。

「繋がっていないからこそ、描けるドラマがあるのだ」と。

もしTV版と完全にリンクさせてしまうと、どうしてもTVシリーズの進行状況に縛られてしまいます。

「今の段階ではまだこのフォームにはなれない」「人間関係はここまでしか進んでいない」といった制約です。

しかし、パラレル設定にすることで、制作陣は「もしも戦国時代に鬼がいたら?」というIFの歴史を、自由に、そして壮大に描くことができました。

この劇場版における明日夢は、現代の明日夢とそっくりな戦国時代の少年として登場します。

兄を殺され、人々に絶望し、それでも鬼に助けを求める切実な役どころ。

TV版の明日夢が「自分の生きる道に悩む現代っ子」だとすれば、劇場版の明日夢は「生きるか死ぬかの極限状態で希望を探す少年」です。

この対比が素晴らしい。

設定が違うからこそ、ヒビキという存在の「普遍的なヒーロー性」が際立つのです。

時代が変わっても、設定が変わっても、鬼は人を守るために戦う。

その揺るぎない魂を感じ取ることこそ、パラレル作品の醍醐味ではないでしょうか。

細かい繋がりを気にするよりも、「別の世界線のヒビキさんたちに会える!」というワクワク感を優先させましょう。

これぞ、大人の余裕ある楽しみ方です。

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仲間割れや西洋楽器は許せる?カブキの裏切りと世界観のミスマッチをどう解釈するか

続いてのツッコミどころは、ストーリーの核心にも関わる部分。

「仲間の裏切りはあるあるなんだけど…」という点と、「時代設定が中途半端じゃん!」という楽器の問題です。

まず、劇場版オリジナルのライダーである「歌舞鬼(カブキ)」について。

彼はなんと、鬼でありながら人間を裏切り、敵である魔化魍側についてしまいます。

ヒーロー映画において「味方の裏切り」は定番ですが、カブキの場合はその動機が重い。

彼はかつて、人々を守るために戦ったにも関わらず、その恐ろしい姿ゆえに人間たちから「化け物」と忌み嫌われ、石を投げられた過去を持っています。

「守ってやったのに、なぜ迫害されなければならないのか?」

この問いかけは、現代社会で働く私たちにも突き刺さりませんか?

会社のために尽くしても評価されない。

家族のために働いても邪険に扱われる。

そんな理不尽さを感じたことのある男なら、カブキの闇落ちを単なる「悪」として切り捨てることはできないはずです。

カブキは、綺麗事だけでは済まされない「ヒーローの孤独」を背負った悲劇の存在なのです。

最終的に彼がどうなったのか、映画では明確な死の描写までは描かれませんでした。

それがまた「モヤモヤする」と言われる要因でもありますが、私はこう解釈しています。

彼は歴史の闇に消えるしかなかった。

しかし、その怨念や悲しみも含めて「戦国時代の鬼の伝説」なのだと。

そしてもう一つ、多くの人がツッコミを入れる「楽器」の問題。

戦国時代なのに、鬼たちが使う武器がハイカラすぎるのです。

威吹鬼(イブキ)=トランペット(ラッパ)

轟鬼(トドロキ)=エレキギター(弦)

西鬼(ニシキ)=トライアングル

煌鬼(キラメキ)=シンバル

羽撃鬼(ハバタキ)=フルート

「いやいや、江戸時代にこの楽器はないでしょ!」

その通りです。歴史考証的に見ればアウトです。

しかし!ここは仮面ライダーの世界。

リアリティよりも優先されるべきは「スタイリッシュさ」「音撃の概念」です。

そもそも「音撃」とは、清めの音を敵の体内に送り込んで倒す技。

その音が純粋であれば、楽器の形がどうあれ関係ないのです(という強引な解釈もまた愛おしい)。

想像してみてください。

鎧兜をまとった武者たちが、泥臭い戦場の真ん中で、エレキギターをかき鳴らし、トランペットを吹き鳴らす。

この「違和感」こそが、最高にロックでパンクだと思いませんか?

時代劇という枠組みをぶち壊すような、アバンギャルドな演出。

これこそが『仮面ライダー響鬼』という作品が持つ、唯一無二のアート性なのです。

「時代にそぐわない」のではない。

彼らの魂の音が、時代を超越しているのです。

そう思うと、シンバルで敵を挟み込む煌鬼の姿さえも、芸術的に見えてくるから不思議です。

あの和太鼓シーンとゲストは必要?演出の意図を深読みして楽しみたい

さらに深掘りしていきましょう。

「オープニングの和太鼓はなんだったの?」というツッコミ。

映画の冒頭、変身後の鬼たちが勢揃いし、大迫力の和太鼓演奏を披露するシーンがあります。

これはもう、理屈抜きにカッコいい。

炎が燃え盛る中、スーツアクターさんたちがキレッキレの動作でバチを振るう。

音の圧、映像の力、すべてが完璧です。

しかし、本編中にこのシーンにつながる描写は一切ありません。

「劇中でも見たかった!」という意見、ごもっともです。

ですが、あれは一種のプロモーションビデオ、あるいは「儀式」だと捉えてみてはどうでしょうか。

この映画は「音」の映画であると宣言するための、最高のオーバーチュア(序曲)。

物語の一部として組み込むとテンポが悪くなるため、あえて冒頭で見せつけることで観客のテンションを一気にマックスまで引き上げたのです。

あのOPがあるからこそ、「これから凄いものを見るんだ」という覚悟が決まる。

そう考えれば、贅沢な使い方も納得がいきます。

そして最後は「なんであの人が出てたんだ?」というゲスト出演者へのツッコミ。

本作には、お笑いコンビ・ドランクドラゴンの塚地武雅さんや、小泉孝太郎さん、安倍麻美さんなどが出演されています。

特に塚地さんは、バラエティ番組『はねるのトびら』が大人気だった時期。

「なんでここで芸人さんが?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、ウィキペディア情報にもある通り、塚地さんは生粋の仮面ライダーファン。

ファン代表として作品に参加できる喜びが、画面越しにも伝わってくるような気がしませんか?

また、当時の特撮映画は「お祭り」の側面が強く、話題性のある芸能人を起用することで、普段ライダーを見ない層にもアピールするという重要なミッションがありました。

いわゆる「大人の事情」ではありますが、それを懐かしむのもまた一興。

「あー、2005年ってこういう時代だったな」と、当時の空気感を思い出すトリガーとして楽しむのが正解です。

小泉孝太郎さんの爽やかな演技も、今見ると非常に初々しくて良いものです。

作品の世界観を壊していると感じるか、時代の記録として楽しむか。

そこは我々ファンの度量が試されるところですね。

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俺たちの魂は震える!劇場版仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼から受け取る「勇気」と「感動」

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さて、ここまで「ツッコミどころ」をフォローしてきましたが、ここからは攻めのターンです。

なぜ我々は、30代、40代になっても『劇場版仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』を愛してやまないのか。

それは、この作品が理屈を超えた「男のロマン」と「魂の震え」を与えてくれるからです。

細かい矛盾なんてどうでもよくなるほどの、圧倒的な熱量がそこにはあります。

もし、まだ変身アイテムやフィギュアを持っていないなら、この機会に手に入れてみてください。

手に持った時の重量感、スピーカーから流れる変身音。

それだけで、我々はいつでも少年に戻れるのです。

音撃の鼓動を手元に!大人のためのコレクション

「変身音叉 音角」や「音撃棒 烈火」。

その造形美は、もはや伝統工芸品の域に達しています。

デスクに飾るだけで、仕事へのモチベーションが変わります。

結局、劇場版のアクションは凄いの?7人の鬼が揃うカタルシスを味わいたい

この映画の最大の魅力。

それはタイトルにもある通り、「7人の戦鬼」が勢揃いするシーンです。

TVシリーズでは、予算やスケジュールの都合もあり、多数のライダーが同時に変身して共闘するシーンはそう多くはありません。

しかし劇場版は違います。

それぞれ異なるカラー、異なる武器、異なる個性を持った鬼たちが、一つの画面に並び立つ。

まるで黒澤明監督の『七人の侍』を彷彿とさせるような、時代劇としての王道のカッコよさがそこにあります。

・紫のボディに太鼓のバチを構える、頼れる主役・響鬼

・青い風のようにトランペット(銃)を操る、クールな威吹鬼

・緑の雷撃と共にギター(斬撃)を振り回す、熱血漢・轟鬼

・派手な歌舞伎メイクのようなデザインの歌舞鬼

・白熊のような毛皮をまとい、巨大な棍棒を振るうパワー系・凍鬼(トウキ)

・金色のボディにシンバルという奇抜な武器を持つ煌鬼(キラメキ)

・そして、トラ柄のようなデザインでトライアングルを武器にする西鬼(ニシキ)

・鳥のような翼を持ち、空を舞う羽撃鬼(ハバタキ)

(※おっと、歌舞鬼を入れると8人、裏切りを考慮すると7人…この辺りの人数合わせも面白いところですね)

クライマックス、巨大な魔化魍の大群に対し、彼らが一斉に音撃を奏でるシーン。

太鼓の連打、管楽器の咆哮、弦楽器の轟音。

それらが入り混じり、戦場がまるでライブ会場のような高揚感に包まれます。

爆発、土煙、そして決めポーズ。

「特撮を見ていてよかった」と心から思える瞬間です。

特に、巨大な敵に向かって全員で立ち向かう構図は、単なるヒーローものを超えた「合戦」の迫力があります。

CG技術は今の目で見れば少し粗い部分もあるかもしれません。

しかし、それを補って余りあるスーツアクターさんたちの熱演と、火薬の量。

CGに頼りすぎない「生身のアクション」の重みが、我々おじさん世代のハートを鷲掴みにするのです。

今から観ても楽しめる?大人になった今だからこそ響くメッセージを受け取りたい

「昔見たことがあるけど、内容を忘れてしまった」

「響鬼は見たことないけど、映画だけ見て大丈夫?」

そんな方にこそ、今、声を大にして言いたい。

今すぐ見てください。今だからこそ、響く言葉があります。

『仮面ライダー響鬼』の根底に流れるテーマは「鍛える」こと。

そして「大人が子供を守り、導く」ことです。

劇場版でもそのテーマは健在です。

戦国時代のヒビキは、絶望する明日夢に対して、ただ甘やかすことはしません。

「強く生きろ」と背中で語ります。

自分たち鬼は、人間に嫌われても、石を投げられても、それでも人間を守る。

なぜなら、それが自分たちの選んだ「生き方」だから。

見返りを求めない奉仕の精神。

己の信じる正義のために、黙々と体を鍛え、心を磨く。

これって、社会で戦う私たちサラリーマンや、家庭を守る父親の理想像そのものではありませんか?

誰に褒められなくてもいい。

誰にも気づかれなくてもいい。

それでも今日一日、家族のため、会社のため、誰かのために歯を食いしばって頑張った。

そんなあなたの生き様は、間違いなく「鬼」と同じくらい尊く、カッコいいものです。

劇中のヒビキのセリフや立ち振る舞いを見ていると、疲れた心にエネルギーが充填されていくのを感じます。

「よっしゃ、明日も頑張るか」

「もう少しだけ、自分を鍛え直してみるか」

そんな前向きな気持ちにさせてくれるのが、この映画の隠れた効能なのです。

上映時間は約90分。

TVシリーズ全話を観返す時間がなくても、この90分なら週末の夜に確保できるはずです。

ビールとおつまみを用意して、ヒビキさんたちと一緒に「魂の洗濯」をしましょう。

見終わった後、きっとあなたは、少しだけ背筋が伸びている自分に気づくはずです。

【まとめ】劇場版仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼は、不器用な男たちの生き様そのものだ

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いかがでしたでしょうか。

今回は『劇場版仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』について、5つのツッコミどころを逆手に取りつつ、その熱すぎる魅力を語らせていただきました。

記事のポイントを改めて整理しましょう。

  • TV版と繋がらないパラレル設定は、IFの物語を楽しむための最高の舞台装置である。
  • カブキの裏切りや奇抜な楽器は、ヒーローの苦悩やスタイリッシュな世界観を表現するための必然である。
  • OPの和太鼓やゲスト出演は、2005年という時代の熱気をパッケージした貴重な記録である。
  • 7人の鬼が揃うアクションシーンは、理屈抜きのカタルシスと「男のロマン」が詰まっている。
  • ヒビキたちの生き様は、現代社会で戦う我々大人にこそ「勇気」と「誇り」を与えてくれる。

元記事にあった「ツッコミどころ」は、裏を返せばこの作品がそれだけ個性的で、挑戦的であったことの証です。

無難にまとまった作品よりも、こうして何年経っても「あれはおかしい」「いや、あれがいいんだ」と語り合える作品こそが、真の名作だと私は思います。

もし、この記事を読んで少しでも胸が熱くなったなら、それはあなたの心の中に眠る「鬼の魂」が共鳴している証拠です。

さあ、ディスクアニマルを放つ準備はできましたか?

今夜はぜひ、『劇場版仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』の世界に浸ってみてください。

そして、明日からの日常という戦場を、共に駆け抜けましょう!

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