みなさん、こんにちは!
「仮面ライダーの魅力を探るブログ」運営者の、仮面ライダー太郎です。
突然ですが、同志であるみなさんに質問させてください。
これまでの人生で、「一番泣いた仮面ライダーの最終回」はどの作品ですか?
平成、令和と数多くの名作が生まれましたが、私の中での不動のナンバーワンは、やはり『仮面ライダー電王』なのです。
放送から長い年月が経った今でも、あの電車を見るだけで、あの「俺、参上!」のポーズを見るだけで、胸の奥が熱くなりませんか?
佐藤健さんの出世作としても有名ですが、私たちファンにとっては、それ以上の「人生の教科書」のような作品ですよね。
どんな物語でも、必ず最終回は訪れます。
その出来栄え一つで、作品全体の印象がガラリと変わってしまうことだってあります。
では、仮面ライダー電王の最終回はどうだったのでしょうか?
30代になった今、改めて言い切らせてください!
仮面ライダー電王の最終回は、間違いなくシリーズ最高傑作でした!!
これは、テレビシリーズ終了後も数々の劇場版が作られ続けていることからも明らかです。
2009年以降の作品では、主演が佐藤健さんから変わっているにも関わらず、電王という物語は生き続けています。
主人公も!ヒロインも!キャストが変わっているのに、それでもファンに愛され続けているのです!!
これがいかに凄いことか、私たちファンなら痛いほど分かりますよね。
しかし、一部では「あれはバッドエンドだったのではないか?」という声も聞かれます。
愛理さんと桜井さんの結末を思えば、その気持ちも分かります。
ですが、私は声を大にして言いたい。
あれは、未来へつながる最高のハッピーエンドだったのだと!
今回の記事では、涙なしでは語れない仮面ライダー電王の最終回の感動ポイントと、この作品の真骨頂である「笑いと感動の融合」について、熱量たっぷりに解説していきます。
ハンカチの準備はいいですか?
それでは、時を超える列車の旅へ、いざ出発進行!!
仮面ライダー電王最終回の感動ポイント!シリアスと笑いの絶妙なバランス

『仮面ライダー電王』といえば、モモタロスたちの軽快なコントや、明るい作風が魅力です。
しかし、物語の終盤、特に最終回直前の展開は、シリーズ屈指のシリアスな展開でしたよね。
いや、ぶっちゃけ最終回だけではないのですが、この落差こそが電王の罠なんです!
笑わせておいて、急に心臓を鷲掴みにするような重い展開を持ってくる。
脚本の小林靖子先生の手腕に、私たちは何度踊らされたことでしょうか。
最終回に向けての怒涛の展開を、改めて振り返ってみましょう。
もはや絶体絶命!?敵ボス「カイ」による過去と現在の消滅危機
物語の終盤、ヒロインである『ハナ』さんが子供の姿(コハナ)になってしまうという衝撃の展開がありました。
その背後には、未来からの侵略者であるイマジンたちを束ねるボス、『カイ』の存在があります。
カイの目的は、イマジンの未来をつなげるために、私たちの『現在』を破壊すること。
最終回では、ついにカイの手によって『現在』が消されようとしていました。
いつもは能天気なデンライナーの車内も、さすがに重苦しい空気に包まれていましたよね。
良太郎たちはもちろん、それを阻止しようと立ち上がります。
しかし、そこにはあまりにも残酷な事実が突きつけられていました。
「カイを倒せば、全てのイマジンも消える」
そうです。
全ての、です。
敵であるイマジンだけでなく、これまで家族のように過ごしてきた、モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス。
そして、デネブまでもが消えてしまうのです!!
味方の!大好きなイマジンたちも!消滅する運命にあるのです!!
世界を救えば、仲間が消える。
仲間を救おうとすれば、世界が消える。
この究極の選択を、あの優しかった良太郎が背負わなければならないなんて、あまりにも辛すぎませんか?
テレビの前で「嘘だろ…」と呆然としたのを、昨日のことのように覚えています。
変身カードはもうない…ゼロノス・侑斗の重すぎる決断とデネブの愛
そして、『現在』を守るためにたった一人で戦っていた男がいました。
桜井侑斗、仮面ライダーゼロノスです。
彼は、山のような敵イマジンを相手に、孤軍奮闘していました。
しかし、次々と襲い掛かって来る敵の数はあまりにも多く、ついに力尽きて変身が解除されてしまいます。
変身するための『ゼロノスカード』は、もう残っていません。
駆け付けた相棒のデネブに、これ以上戦うのを止めるよう促されます。
ですが、侑斗は生身のまま、鉄パイプ一本で敵に立ち向かっていくのです!
っていうか、生身の侑斗、強すぎませんか?(苦笑)
モールイマジン相手に生身で渡り合う姿を見て、「変身する必要性を疑いたくなるんですが…」と思ったのは私だけではないはずです。
しかし、そんな冗談を言っていられないほど、事態は深刻でした。
ボロボロになりながらも戦い続ける侑斗を見て、デネブもついに覚悟を決めます。
そして、侑斗に正真正銘、最後の切り札であるゼロノスカードを渡すのでした。
このカードは、ただの変身アイテムではありません。
それを使うことは、「大人の桜井侑斗」の存在が、人々の記憶から完全に消えるということを意味していたのです。
侑斗は、主人公の姉である『愛理』さんの婚約者である「桜井さん」の過去の姿。
カードを使えば使うほど、愛する人の記憶から、自分の存在が消えていく。
ヒーローが戦う代償として、これほど悲しいものがあるでしょうか?
「最初に言っておく!俺はかーなーり強い!」
いつもの決め台詞ですが、この最終回の変身における重みは、別次元のものでした。
侑斗は、全てを飲み込んで変身します。
その背中には、世界を守るという使命感と、愛する人を守るための自己犠牲が滲み出ていました。
デネブとの絆、そして椎茸入りのご飯を泣きながら食べるシーン。
あの侑斗とデネブの不器用な愛に、涙腺が崩壊しなかったファンはいないでしょう。
僕と最後まで一緒に戦ってくれる?良太郎とモモタロスたちの契約
一方、デンライナーから降り立った良太郎とモモタロス。
モモタロスの身体には、イマジンが消滅する際に見られる独特の光の粒子、兆候が表れ始めていました。
別れの時が、刻一刻と迫っています。
そんなモモタロスに、良太郎はこれまで一度も口にしてこなかった『望み』を伝えます。
イマジンにとって、契約者の『望み』を叶えることは、存在意義そのものです。
この作品の最大のキーポイントですね。
良太郎の望み、それは…。
「僕と最後まで一緒に戦ってくれる?」
うわあああああ!(号泣)
思い出して書いているだけで、パソコンのキーボードが涙で見えません。
第1話では、気弱で運が悪くて、モモタロスに振り回されるだけだった良太郎。
そんな彼が、1年間の戦いを通じて、誰よりも強く、優しく成長しました。
「最後まで一緒に」
それは、別れを受け入れるということ。
消滅するという運命を分かった上で、最期の瞬間まで相棒でいてほしいという願い。
良太郎もまた、モモタロスとの別れを飲み込んで、最後の決戦に臨むのでした。
この二人の関係性は、単なる「変身者と怪人」を超えた、魂の兄弟のような絆で結ばれています。
緊張感崩壊!?ナオミとジークがもたらした奇跡の大逆転
カイによって『現在』は破壊されようとしましたが、人々の記憶、そして良太郎たちの奮闘により、その被害は一部に留まりました。
計画が狂い、怒り狂ったカイは、無数のイマジンを集めて襲い掛かってきます。
多勢に無勢。
絶体絶命のピンチに、突如としてあの音が響き渡ります。
電車です!!
走り去るデンライナーから飛び出してきたのは、なんとウラタロスとキンタロスでした!!
えっ!?
彼らは前の話で、良太郎を巻き込まないために過去に残ったはずでは!?
過去にいるはずなのに、何故ここに!?
良太郎も、私たち視聴者もキョトンとしています。
どうやら、デンライナーのウェイトレス、ナオミちゃんが過去まで迎えに行ったらしいのです。
「いや~、オーナーも居なかったんで。頑張ってください!」
と、戦場のど真ん中で能天気に微笑んでエールを送るナオミ。
まさにファインプレー!!
シリアスで胃が痛くなりそうな展開から、一気に雰囲気が明るくなります。
これが電王の真骨頂なんです。
さらに!
「たまたま居たんで、連れて来ちゃいました~」
と、なんとジークまで登場!
「降臨、満を持して」
いやいや、自由すぎるでしょ!(笑)
でも、このワチャワチャ感こそが、私たちが愛した『仮面ライダー電王』の世界です。
全員の力を合わせて、最強の敵デスイマジンとカイをついに撃破します。
シリアスな感動と、腹を抱えて笑えるコメディ。
この緩急のジェットコースターこそが、電王が伝説となった理由なのです。
仮面ライダー電王最終回の結末を徹底解説!未来へ繋がる希望のラスト

カイを倒したことにより、ルール通り、イマジンたちは全員消えました。
戦いが終わった静寂の中、辺りに残っていたのは良太郎と侑斗のみです。
侑斗は慌ててゼロライナーに駆け込みますが、そこにあるのはデネブが作ったご飯と、置手紙のみ。
「侑斗へ しいたけちゃんと食べた?」
もう、この手紙はずるいですよね。
良太郎もその場にへたり込んでしまいます。
泣きながら、モモタロスたちの名前を呼ぶ良太郎に、コハナちゃんも寄り添っていました。
視聴者である私たちも、ティッシュ箱を抱えて「ううっ…みんな消えちゃった…」と喪失感に浸っていました。
ところが!
消滅したイマジンたち…と思いきや?まさかのドタバタ再会劇
物陰から、その様子をこっそり見ている赤、青、黄、紫の影が。
そうです、モモタロスたちです!
生きてるんかーい!!(歓喜)
そして、モモタロスの手には『俺!参上』と書かれた手持ち看板があります。
どうやら、良太郎たちの悲しむ姿を見て、出ていくタイミングを完全に逃してしまった様子です。
さらに、4タロスたちは「誰が最初に出ていくか」で、いつものようにケンカをしだします。
ジークに至っては、自分の名前が呼ばれないのがご不満の様子。
もう、隠れていたいんだか、見つかりたいのか判りません(笑)。
当然、良太郎に見つかってしまいます。
「あ…」と気まずそうにして、笑ってごまかすモモタロス。
そして、全員で良太郎に飛びついていくシーン。
この時の良太郎の「みんな…重いよ…!」という嬉しそうな悲鳴。
見ているこちらも、涙を流しながら笑顔になっていました。
ここで突然、場面はオーナーと駅長の『チャーハン旗倒し勝負』に変わります。
っていうか、何やってんですか、この緊迫時に(笑)。
そして、駅長が真面目な表情で、すんごい良い事を言ってます。
「記憶こそが時間」
「人の記憶がイマジンを存在させる」
深いです。
でも、画面に映っているのは、ギリギリ倒れず残った、チャーハンに立つ旗。
なんですか、このシュールなシーンは(笑)。
感動的な解説をしているのに、やってることはチャーハンの旗倒しゲーム。
このセンス、本当に脱帽です。
駅長のセリフが続く中、ゼロライナーでは侑斗がデネブのご飯を泣きながら食べています。
そして、それを扉の隙間から、こっそり覗く『おかん』デネブ。
もうね、デネブにエプロンの幻が見えてしまいますよ。
そんな『おかん』に気が付いて、泣きながら抱き着く侑斗。
「デネブー!!」
よかったね、本当によかったね、侑斗。
コメディしながら感動させてくれる、これぞ電王クオリティです。
桜井侑斗と愛理の別れは本当にバッドエンドだったのか?
こうして、良太郎や侑斗は相棒のイマジンたちと無事に涙の再会を果たします。
大団円!ハッピーエンド!
…と言いたいところですが、一つだけ、忘れてはいけない切ない事実があります。
その頃、病院のベッドに横たわる愛理さんの傍らには、大人の桜井侑斗が居ました。
過去の世界でずっと戦っていた、帽子をかぶった桜井さんです。
未来を守れた事を察する愛理さんは、桜井さんの頬に手を伸ばします。
桜井さんも、その手に自分の手を重ねます。
言葉はありません。
ただ、静かな微笑みだけがありました。
そして、そのまま桜井さんは光の粒子となって消えていくのでした。
ゼロノスカードを使った代償。
彼の存在そのものが、時間から消滅したのです。
未来は守れましたが、大人の桜井侑斗はもう戻ってきません。
愛理さんは、愛しい婚約者を二度失ったことになります。
これは、一見すると残酷なバッドエンドとも見える終わり方です。
しかし、私はそうは思いません。
そこには、確かな希望が残されています。
それは『若い侑斗』の存在です。
元の時間軸に戻った侑斗は、きっと将来、愛理さんと再会するでしょう。
ゼロライナーでデネブと共に去っていく侑斗。
彼がこれから歩む未来の先に、再び愛理さんと出会い、新しい恋が始まる予感が示されています。
「いつか、未来で」
失われた過去(大人の桜井さん)は戻らないけれど、新しい未来は自分たちの手で作っていける。
そんなメッセージが込められているように感じます。
良太郎もデンライナーから降り、自転車に乗って日常へと帰っていきます。
パスをオーナーに返却し、モモタロスたちとは別々の時間を生きることになりますが、彼らの絆が消えることはありません。
「きっと、また会える」
そんな予感を秘めた、最高に爽やかで、少しだけ切ない、大人のエンディングでした。
シリーズ終了後も続く人気!映画作品で主演が変わっても愛される理由
この最終回の素晴らしさは、その後の『電王』というコンテンツの強さにも繋がっています。
平成ライダーの中でも、電王ほど続編やスピンオフが作られた作品はありません。
「さらば電王」と言いながら、何度も帰ってくる詐欺(褒め言葉)はファンの間では有名ですよね。
主演の佐藤健さんが多忙になり、出演が難しくなってからも、作品は続きました。
良太郎の姿が変わっても(コドモになったり、別の姿になったり)、モモタロスたちが居れば、そこはもう『電王』の世界なんです。
これは、最終回で描かれた「イマジンというキャラクターの強烈な個性」と「記憶があれば存在できる」という設定が見事に活きているからです。
私たちは、いつでもあの電車に乗ることができます。
DVDやBlu-rayを見返せば、いつだって「俺、参上!」の声が聞こえてくるのです。
まとめ:仮面ライダー電王は『笑い泣き』させる永遠の名作!

- みんな消えてしまう悲壮感に胸が詰まるシリアス展開
- シリアスに終わらせない!やっぱりコメディがこの作品の真骨頂
- 評価は人によって分かれそう、でも未来につながる希望のエンディング
仮面ライダー電王のエンディングは、バッドエンドに見える方も居るかと思います。
日常に戻ったとは言っても、数々の別れが有ったのですから。
大人の桜井さんが消え、良太郎もタロスたちと離れ離れになりました。
しかし、タロスたちは消滅を免れました。
桜井さんと愛理さんも、また会える布石が残っています。
それに、なんと言っても未来はつながったのですから!
コメディも最後まで忘れません。
『仮面ライダー電王』という名作を締めくくるとても良いエンディングでした。
この記事を書いていて、私自身もまた電王を見返したくてたまらなくなりました。
主題歌の『Climax Jump』を聞くだけで、テンションが上がりますよね。
「いーじゃん!いーじゃん!スゲーじゃん?!」
この歌詞の通り、私たちの人生もクライマックスで駆け抜けていきましょう!
もし、まだ電王を見たことがないという方、あるいは昔見たけど内容を忘れてしまったという方は、ぜひこの機会に見返してみてください。
きっと、当時とは違った感動が、あなたを待っているはずです。
それでは、また次の駅(記事)でお会いしましょう!
仮面ライダー太郎でした!
参考サイト:仮面ライダー公式ポータルサイト KAMEN RIDER WEB
参考サイト:東映オフィシャルサイト
