仮面ライダー電王のメインヒロインは、白鳥百合子さんが演じる『ハナ』と言うキャラクターでした。
ところが、TVシリーズ途中で白鳥百合子さんは降板となってしまいます。
ヒロインってものすごく重要なポジションですよ?
製作側にとってはとんでもないトラブルだったと思います。
しかし、『仮面ライダー電王』は人気のままTVシリーズを終了出来ました。
それどころか、クロスオーバー作品も含めて数々の作品が製作されています。
いかに電王の人気が高かったかが判りますね。
この記事では、『ハナ』役、白鳥百合子さんの魅力と降板理由、そして、次のヒロインを担った『コハナ』の魅力を解説します。
ハナ役『白鳥百合子さん』の魅力を考察
電王のヒロイン『ハナ』は、主人公を『電王』として迎え、物語の核心を担うキーキャラクターでもあります。
『ハナ』はイマジンに因って自分の本来いる筈の時間軸を消滅されられたため、イマジンを激しく憎んでいます。
そのため、味方のイマジン(特にモモタロス)に対してもかなり攻撃的です。
しかし、デンライナー食堂車におけるハナとイマジンたちの掛け合いが仮面ライダー電王の魅力でもありました。
そんな魅力的なキャラクター『ハナ』を演じた白鳥百合子さんとはどんな方だったのでしょうか?
白鳥百合子さんは宮城県仙台市出身でグラビアアイドルやモデルとして活躍していました。
グラビアアイドルをしていただけあって、かなりのプロポーションをお持ちです。
そんな彼女が、『仮面ライダー電王』では惜しげもなく美しいおみ足を披露しています。
きっと、世のお父さんたちに、日曜の朝の癒しを提供していた事でしょう。
なんといっても白鳥さんが、その美脚で食堂車のテーブルを“ドンッ!!”と踏み、整った顔を近づけてモモタロスをにらむ。
そんなシーンが何度も出て来るんですよ!?
ドアップで。
また、『ハナ』はかなり勝気なキャラです。
主人公の良太郎の身体を好き勝手に使って、負担をかけているイマジンに対して容赦有りません。
強いはずの味方イマジンたち(特にモモタロス)をどんどんシバキ倒していきます。
モモタロスからは『暴力女』呼ばわりされていますが、あくまでも主人公を心配しての行動なのが読み取れます。
メイド服を思わせるような可愛い衣装に身を包んだ華奢な彼女が、ごつごつした外見の味方イマジンを殴りつけるそのギャップは確実に『電王』の魅力の一つでした。
イマジンに憎しみを感じていながら、共に過ごすうちに味方イマジンとの絆を深めていく繊細な演技も上手です。
彼女の存在は、間違いなく『仮面ライダー電王』の人気を引っ張ってきた要因の一つに挙げられるでしょう。
ヒロイン『ハナ』の降板理由
そんな人気キャラの『ハナ』ですが、30話を最後に、姿を見せなくなります。
そして33話から少女の姿になった『コハナ』がヒロインとなるのでした。
そうです、白鳥百合子さんは降板となったのです。
公式の理由は『体調不良』でした。
当時の白鳥さんは電王の撮影の他に、グラビア撮影など、スタッフから
「このままだと死んじゃうよ」
と心配されるくらい多忙だったようです。
元々女優志望で芸能界に入ってきた彼女ですから、電王のヒロインという役柄に抜擢された事で無理をし過ぎたのかもしれません。
また、一部の噂として、主演『佐藤健さん』のファンから、嫌がらせや誹謗中傷が有ったのではないかとも推測されています。
白鳥さんが自ら運営していたブログでは、あまりにも心無い書き込みが多かったために、コメントを一時非公開にしたほどでした。
また、ブログを巡っては、所属事務所とも方針が食い違っていたようです。
そんな活動方針の違いもストレスになっていたのかもしれないですね。
なんにせよ、将来の有望性を感じさせる女優さんが結果的に引退状態になってしまった事は非常に残念でなりません。
『コハナ』に代わっても『ハナ』の魅力は…
30話で姿を消したヒロインですが、33話で少女の姿になって復帰します。
小さい『ハナ』だから『コハナ』っていう良太郎のネーミングセンスも流石です(笑)
『コハナ』を演じたのは松本環季(まつもと たまき)さんですが、元々『コハナ』役でキャスティングされていたようです。
ただ、出演は1、2回という予定だったそうですが…
しかし、『ハナ』の降板により、最終回までヒロインとしてシリーズを支えてくれました。
『コハナ』は『ハナ』の記憶を持っていて、性格もそのままです。
なので、子ども扱いされる事を非常に嫌います。
そして、何故かハナの時より戦闘力が格段に上がっています。
モモタロスも変わらずシバかれまくりです(笑)
容姿も、本当に『ハナ』が少女時代に戻ったくらいそっくり!
メイド服を思わせる『ハナ』の可愛らしい衣装も凄く似合っています。
そして、『本当の分岐点のカギ』という物語の重要な部分を見事に演じ切りました。
笑顔の似合う可愛らしい少女にのしかかる、重すぎる設定。
それを跳ね除けるように、モモタロスたち相手に立ち回る様子は痛快です。
子供の姿になっても『ハナ』の魅力は変わらず。
仮面ライダー電王は最終回まで大人気のまま幕を閉じたのでした。
まとめ
- 仮面ライダー電王はヒロインが途中で変わった異例の作品
- 『ハナ』は間違いなく電王の人気を支えたキャラクターだった
- ヒロイン降板の理由は体調不良、相当な負担がかかっていた模様
- ヒロインが『コハナ』に代わってもヒロインの魅力は変わらない
仮面ライダー電王の放送当時でも、白鳥さんの降板を惜しむ声は非常に多くありました。
多くのファンは、オープニングではハナのままだったので復帰を期待していたのです。
しかし、その願いもむなしく、41話からオープニングも変わってしまいました。
ファンの願いは完全に断たれたのです。
それでも、シリーズの半分以上をヒロインとして支えてくれた白鳥さんのお陰で、『ハナ』はとても魅力的なキャラクターになりました。
『コハナ』に代わってからも、白鳥さんが育んでくれたキャラクターは見事に受け継がれて行ったのです。
『ハナ』のキャラクターを育ててくれた白鳥さんには感謝しかありません。