皆さんは【仮面ライダー電王】を見たことはありますか?
男の子たちが憧れたり、大きくなったらなりたい職業に、仮面ライダーなんて書いたりする子もいましたよね。
私も子供のころ、男の子たちと遊ぶことが多かったり、弟がいたので必然と見ているテレビは男子が観るようなアニメだったり、仮面ライダーなどでした。
今回【仮面ライダー電王】について、どんなストーリーだったのか、その中でも物語のポイントとなる部分を特に詳しくご紹介していこうと思います。
ストーリーの重要ポイント8つ
2007年1月から2008年1月まで、テレビ朝日系列で毎週8時から、全49話放送されました。
主な出演者は主演の佐藤健さんをはじめ、白鳥百合子さん、松本若菜さん、中村優一さんなど。
【仮面ライダー電王】は平成から始まった仮面ライダーシリーズの第8作目として放送されました。
物語は2007年、時間の修正を仕組む侵入者イマジンと、それを阻止する仮面ライダー電王達との戦いです。
物語のポイントは8つ!
野上良太郎とハナの出会い
運が悪くひ弱な青年、野上良太郎はあるとき、時の列車・デンライナーと呼ばれる乗車チケット(パス)を拾ったことをきっかけに、乗務員のハナと出会ったことから物語は始まります。
それを届けようと扉を開けた11時11分11秒、良太郎はそれまで自分がいた所とは異なる場所に来てしまい、ハナもまたパスを探していました。
後日、野上良太郎が不良に絡まれてしまった時、彼の中に憑依していたイマジンが現れます。
この瞬間をみていたハナが野上良太郎を仮面ライダー電王としてスカウトします。
野上良太郎に憑依するイマジン
仮面ライダー電王となった野上良太郎は何体ものイマジンと契約を結びます。
まずイマジンとは何か
未来から2007年にやってきた怪人ですが、本来は光の球体で飛び回っています。
憑依する相手を見つけたとき、その相手がもつイメージが怪人としての姿を作り出します。
仮面ライダー電王が倒すイマジンもいれば、野上良太郎に憑依するイマジンもいます。
今回は野上良太郎に憑依するイマジンとの出会いを簡単にご紹介します。
モモタロス
最初に憑依したイマジンで、桃太郎の鬼のイメージ。
短気だが、情にもろく、野上良太郎との絆が一番深い
ウラタロス
浦島太郎のカメのイメージ。
女性が好きで、直ぐに口説きに行ったりするが、口が達者であるため、いろいろな情報など聞き出したりする。
キンタロス
金太郎の熊のイメージ。
以前は違う契約者がいたが、野上良太郎と契約することになる。
力持ちで、困っている人がいれば助けてしまうやさしい性格。
リュウタロス
龍がイメージ。
子どものような性格で、わがまま。
最初は野上良太郎を狙っていたが、野上良太郎の姉・愛理のことが好きなため悲しむことはしないと、野上良太郎を狙うのをやめた。
ジーク
野上良太郎に憑依してはいないが、第23話にて登場。
契約者は一緒にデンライナーに乗車している赤ちゃんだが、その赤ちゃんの母親に憑依していた。
ジークというイマジン、とても王様気質で他のイマジンたちを指図したり、小さくしてしまったり、クセの強いイマジンです。
※少し話がそれてしまいますが、この回の登場人物には今や人気俳優のムロツヨシさんが出演されています。
どのイマジンもクセが強く、好みが分かれると思います。
野上良太郎との関係、ハナとのやり取り、特にハナのイマジンへの瞬殺パンチなんていうのは見ていて面白いですよ。
野上良太郎の姉・野上愛理の謎
野上良太郎の姉・愛理はマイペースでのんびりした性格、星をモチーフにしたカフェを経営しており、よくケガをする良太郎の面倒を見ています。
彼女を狙う男性客も多いのですが、全く相手にしません。
彼女には婚約者がいましたが、突然失踪してしまい、それを機に記憶をなくしてしまいます。
そしてハナとの関係にも深く関わってくるのです。
仮面ライダーゼロノス・桜井侑斗との出会い
桜井侑斗と聞いてあれっ?って思った方もいると思います。
記事の中で野上良太郎の姉・愛理の婚約者の名前が桜井侑斗でしたよね。
仮面ライダーゼロノス・桜井侑斗は愛理の婚約者・桜井侑斗でもあります。
ここからまた物語が変わっていくポイントにもなっていくと思います。
桜井侑斗との出会いは突然で、野上良太郎が愛理の婚約者である桜井侑斗を探そうと考えたとき、突然、パスを持った桜井侑斗(仮面ライダーゼロノス)が現れます。
しかし、桜井侑斗が仮面ライダーゼロノスに変身できる回数は決まっています。
また、変身する度に、みんなの中から桜井侑斗という記憶が消えてしまいます。
彼もまた、ゼロライナーというゼロノスの専用車両に乗り、時の列車に乗っていることから、時の運行を守る立場にいるという事です。
そして彼は野上良太郎に
「過去の桜井侑斗と関わるな!でないと、時の運行が乱れるぞ!」
と忠告するのです。
桜井侑斗がデンライナーに乗り込んだ際に、オーナーの話から
「ゼロライナーはある消えた時間とともに、消滅したと思っていた」
と話すのに対して、桜井侑斗は
「俺は、列車を預かっただけ、あることのために・・」
と話していました。
この言葉の意味も気になってきますよね。
また、彼にもデネブというイマジンが憑いていますが、見ていると桜井侑斗を心配するお母さんのようだったり、仲のいい兄弟のように思えます。
桜井侑斗と愛理との出会い
桜井侑斗(野上愛理の婚約者)は突然、愛理のお店にコーヒーを飲みにやってきました。
そんな桜井侑斗をみた愛理はどこかで会ったことがあるような気がしてはいますが、思い出せません。
二人が顔を合わせたところを見た野上良太郎は、必死に関係がバレるのを阻止しようと二人を引き離します。
しかし、桜井侑斗は愛理のカフェにやってきたりするのですが、記憶をなくしている愛理は桜井侑斗が名前を名乗っても、思い出せません。
ハナの秘密
野上良太郎を電王へとスカウトした、デンライナーの乗務員・ハナですが、彼女もまた、イマジンが時の運行を変えたせいで、ゼロライナーと一緒に消えた未来にいました。
ハナも野上良太郎と同じく特異点だということです。
ハナの存在も物語のカギを握るポイントとなります。
第33話ではハナが突然いなくなり、現れたと思ったら子ども(コハナ)になっていました。(ハナを演じていた女優さんが途中降板したため)
ちょうどその時、デンライナーたちが走る線路に新しい線路ができたことが、ハナやゼロライナーがいた時間に続いている可能性をオーナーが指摘しました。
実はハナは未来での野上愛理と謎の男・桜井侑斗との間に生まれるはずの子でした。
謎の男の正体
たびたび現れる帽子をかぶり電王たちを見守る謎の男。
それは未来の桜井侑斗でした。
彼は野上良太郎の姉・愛理との結婚式1か月前に失踪しました。
愛理と星を見ていたとき、時の列車・ゼロライナーに遭遇します。
その時、時間を変えようとするイマジンたちから未来を守るため、桜井侑斗は戦ってきました。
35話では、桜井侑斗が乗るゼロライナーに現れ、仮面ライダーゼロノスに変身するために必要なチケットを渡しに来た(桜井侑斗が変身するためのチケットを使いきったため)のですが、デネブがそれを拒否します。
もともとはデネブと謎の男(桜井侑斗)が契約しており、その契約内容は【ゼロノスになって戦うこと】。
すべては謎の男(桜井侑斗)が決めたことなのです。
カイの登場とその思惑
物語の終盤に差し掛かり、37話からは展開が早く、少し頭がパニックになっていきます。
カイとは、簡単にいうとイマジンたちのボスになります。
何千体というイマジンたちと契約しており、彼らに憑依するのではなく、イマジンの脳内に指令を出して動かしています。
カイは存在しない自分たちの時間を繋げようと、分岐点のカギを消滅させ、歴史を変えようとしていました。
最初にカイがやろうとしていたことは
- デンライナーとゼロライナーを破壊すること
- リュウタロスを消すこと(もともとリュウタロスに野上良太郎を消すよう指令をしていた)
- 分岐点のカギとなる人物を消すこと
でした。
物語のカギを握る2つの軸と重要人物
この仮面ライダー電王の物語に欠かせない登場人物は
- 野上良太郎
- 野上愛理
- 桜井侑斗
- 謎の男(桜井侑斗)
- ハナ(コハナ)
この5人が複雑に絡み合って物語が成り立っています。
なので、物語の終盤、私は頭がゴチャゴチャになってきていました。
この5人を引き立てるように
- イマジン(モモタロス・ウラタロス・キンタロス・リュウタロス・デネブ)
- オーナー
- なおみ
- 愛理のカフェのお客さん
- カイ
がいます。
仮面ライダー電王を二つに分けるとすれば
- 時間の修正を仕組む侵入者イマジンを阻止するための戦い
- 記憶をなくした野上良太郎の姉・愛理と失踪した婚約者・桜井侑斗と過去・現在・未来の秘密
特に②については、終盤から展開が早く情報量が多いため、物語を整理するのが大変でした。
なので②について詳しくご紹介していきますね。
記憶をなくした野上良太郎の姉・愛理と失踪した婚約者・桜井侑斗と過去・現在・未来の秘密とは・・
37話から登場するカイは自分たちの時間を繋げようと【分岐点のカギ】となる謎の男・桜井侑斗を倒そうとしていたが、彼はただの囮にすぎませんでした。
本当の【分岐点のカギ】は野上良太郎の姉・愛理ということが分かり、野上良太郎や桜井侑斗は彼女を守ろうとします。
謎の男・桜井侑斗が失踪した2007年1月10日の出来事や、愛理の記憶が失われる2007年1月9日、野上良太郎が思い出せない抜けている記憶が分かります。
それは謎の男・桜井侑斗と野上愛理の間には赤ちゃんがお腹の中にいたのです。
そしてお腹の中にいる赤ちゃんは野上良太郎と同じ特異点を持っているということでした。
ここで前にお伝えしたハナの消えた時間、それは彼女をイマジンから守るため存在を消していたためで、ハナ(コハナ)は謎の男・桜井侑斗と愛理の生まれるはずの子どもだったのです。
カイとの戦いの中で野上良太郎は、謎の男・桜井侑斗と愛理が守ったもの、消えたはずの未来に特異点が残っていることを伝えます。
二人は生まれてくるはずの家族を忘れることでハナの存在を隠し、誰の記憶からも消えていたため気づかなかったと。
そしてカイとの最後の戦いがはじまり、一度は野上良太郎の為に消えていったイマジンたちもナオミの協力があって、再び仮面ライダー電王に変身するのです。
カイが戦いに敗れ、イマジンたちも消えてしまいました。
もちろん、野上良太郎に憑依していたイマジンたちや、桜井侑斗に憑いていたデネブもです。
しかし、彼らは消えてはいませんでした。
オーナーいわく、
「彼らが共に過ごした時間と記憶が彼らを存在させるのです」
この言葉がイマジンたちがいる証明なんでしょうね。
そして野上良太郎とイマジンたちとの別れです。
悲しくもありますが、最後は笑顔で別れられる、そんな関係性でもあり彼らにとっていい記憶や時間だったのだと思います。
まとめ
仮面ライダー電王、2つのポイントとして
- 時間の修正を仕組む侵入者イマジンと、それを阻止する仮面ライダー電王達との戦い
- 複雑な人間関係が入り混じるなか愛理の失われた記憶を取り戻す
この2つのポイントを軸に、登場人物をかいつまんでご紹介しました。
しかし、記事だけでは、なかなか伝えきれていないこともあると思います。
ぜひまだ見たことがない人、1回見たことがある人も、仮面ライダー電王を見てみてください。
違った考え方や、感情が出てくると思います。
少しでも仮面ライダー電王をみて良かったと思ってもらえればうれしく思います。