ネットの書き込みを見ますと仮面ライダー響鬼の最終回はひどいんだそうです。
辛辣な感想も多く見受けられます。
最終回に否定的な意見を見ますと、私自身納得する部分も当然あります。
ですが仮面ライダー響鬼は、今までの仮面ライダーの常識を覆す作品として制作されました。
昭和の仮面ライダーで言えば仮面ライダーアマゾンのようにチャレンジングな作品です。
仮面ライダー響鬼の最終回を見てどう思うかは人それぞれですので、この記事では私の思いを書いていきたいと思います。
「私のスタンスは全部肯定です。」
ただ、最終回をひどいと思う人を否定したり論破するつもりは全くありません。
ましてや、ケンカを売る気もさらさらありません。
ですが、違和感があるのも確かです。
この記事を読めば、違和感の正体と最終回のひどいと感じる部分がわかります。
響鬼は仮面ライダーではない!?
先ほど仮面ライダー響鬼はチャレンジングな作品だと書きました。
仮面ライダーの慣れ親しんだパターンを打破する【完全新生】がテーマです。
慣れ親しんだパターンはざっくりと書けばこうです。
- バイクで颯爽と現れる。
- 変身ベルトで変身する。
- ライダーキックで敵を撃破する。
- 世界に平和がおとずれる。
では、響鬼は今までの仮面ライダーと何が違うのでしょうか?
- 響鬼は物語中盤までバイクに乗れませんでした。
- 変身ベルトがありません。
- ライダーキックをやりません。
- ラスボスがいません。
細かい部分だと
- 仮面ライダーではなく鬼に変身します。
- 劇中に仮面ライダーと言うセリフは出てきません。
- ロゴが縦書きです。
とりあえず主な物を書きましたが、ここまで大胆に変えちゃうと賛否両論になるのは当然です。
では最終回の何がひどいのか、代表的なものを具体的に書いていくこととします。
えっ!これで終わりなの!?な件。
仮面ライダー響鬼の最終回をひどいと感じている人の感想のひとつは
「えっ!これで終わりなの!?」
ではないでしょうか?
仮面ライダー響鬼では一般的な仮面ライダーのストーリーとは大きく違い最終回でラスボスを倒しません。
と言うか、そもそもラスボスが誰なのか分からないまま終了します。
私がラスボスだと思っていた洋館の身なりの良い2人がいるのですが、最終回で更に上位のボスらしき2人が出てきてしまいました。
ですが、よくよく考えればストーリー的に私は納得できます。
- 吉野を本部とする鬼の組織があります。
- 組織は鬼の力で何百年も魔化魍と戦ってきました。
- この先も何百年、ずっと魔化魍との戦いは続いていきます。
- 物語は、その内の2年間のお話です。
- 今もどこかで鬼と魔化魍は戦っています。
何百年と続いてきた物語の中で、ヒビキと明日夢少年の交流に焦点を当てた物語です。
ですので、2人の関係にけじめがつけば最終回で良いのです。
これからも戦いが続く仮面ライダー響鬼の終わり方は、これはこれで有りだと思います。
明日夢少年がヒビキの弟子にならない件。
ヒビキさんに憧れて一度は弟子になる事を決意した明日夢少年でしたが、病気の少女との出会いをきっかけに弟子を辞めて医者を目指すことにします。
明日夢君、悩みながらも決断してヒビキさんの弟子になるもんだと思っていました。
どんでん返し、その2です。
私たちの想像を、制作陣がわざと外しにかかっている感も否めませんが、私の妄想を含めてストーリー的に納得することはできます。
高校生の少年の未来は無限に広がっています。
出会った人に影響を受けるのは当然のことです。
明日夢少年が自分の意思で決めたことなので、私は応援します。
曲解と言われようが何だろうが物は考えようです。
ここから先は私の妄想です。
- 明日夢少年は医者になりました。
- 吉野が本部の鬼の組織に猛士(たけし)として入ります。
- ザンキさんが通っていた猛士の医者の後継者になります。
- 医者として鬼をささえます。
猛士とは鬼のサポートをする人たちの総称です。
2025年の響鬼20周年記念作品があれば、明日夢少年は猛士の医者として登場するはずです。
世界を終わらせる威力の魔化魍を倒さない件。
最強の魔化魍【おろち】を撃破して、最終回はめでたしめでたしだと多くの人が思っていた事でしょう。
しかし、完全新生の仮面ライダー響鬼です。
私たちの期待は良くも悪くも裏切られます。
おろちは撃破ではなく鎮めて封印です。
どんでん返し、その3です。
おろちの封印が解けそうになると魔化魍が大量発生することが、吉野の古文書で明らかになりました。
封印が解けておろちが姿を現してしまったら、鬼の力を集結しても勝てるかどうかわかりません。
勝てたとしてもかなり甚大な被害が予想されますので
もうこれは仕方のないことなのです。
今、甚大な被害を出さないためにも先送りをするのです。
何百年かしたらアームドセイバーのような、おろち撃破用の武器も開発される事でしょう。
おろちを無事に鎮めて封印できるのか、ハラハラドキドキの展開です。
大量発生した魔化魍も鬼たちに襲い掛かります。
すると突然、画面が切り替わり“1年後”
「えっ、いきなり1年後なの?」
いきなり1年後の件。
前段でフライング気味に書いてしまいましたが、話がいきなり1年後に飛びます。
これは弟子の京介が鬼に変身できるようになるまでの期間です。
最終回でヒビキの弟子が鬼に変身するところが見たいですよね。
「たったの1年の修行でなれるのはおかしいのでは?」
それはもうストーリー上の大人の事情です。
だって、2年も3年も修行をしていたら、私たちに何も知らされないまま明日夢は医大生になっちゃっていますから・・・。
ヒビキは師匠を持たずに最短の修行で鬼デビューした鬼業界のエリートです。
そんな人に指導をしてもらったら、修行1年で鬼デビューも可能な気がします。
最大の違和感の正体
代表的な最終回のひどい部分を紹介してきましたが、そうなってしまった最大の理由で指摘されている説があります。
それは三十之巻から突然、脚本家が変更になったことです。
それにより、京介がいきなり登場し、明日夢は医者を目指す流れになりました。
「明日夢が弟子になるんじゃないの?」
太鼓、トランペット、ギターの音撃で魔化魍を倒してきましたが、アームドセイバーと言う剣が登場しました。
「音で敵を倒すんじゃないの?」
当初の流れからするといきなり感や、響鬼の世界観ぶち壊し感はあります。
しかし響鬼は【完全新生】が大テーマです。
ぶち壊すところから新生は始まるのです。
「えっ?それは脚本家の変更とは関係ない話では?」
でも私は
「前編の脚本も後半の脚本も好きです。」
いきなり剣が出たっていいじゃないですか。
織田信長だって、刀や槍が主流だった時代の戦にいきなり鉄砲をもちこみましたし・・・。
完全新生全部肯定をテーマに書き進めてきましたが、そろそろしんどくなってきましたのでまとめにしたいと思います。
まとめ
- 仮面ライダー響鬼は今までのパターンを打破する完全新生がテーマです。
- 仮面ライダー響鬼は最終回でラスボスを倒しません。
- ラスボスが誰なのかも不明です。
- 明日夢少年は医者を目指すことになりました。
- 京介がたった1年の修行で鬼に変身しました。
- 物語の後半で脚本家が変更になりました。
「私は、仮面ライダー響鬼は大好きですよ。」
これは大前提として書いておきます。
ストーリーを含めフォルムも大好きです。
顔だけ変身解除も斬新で大好きです。
しかし違和感があるのも確かだと思います。
違和感があると気持ちがモヤモヤしますし、モヤモヤしたままだとストレスを感じてしまいます。
大好きな仮面ライダー響鬼を観てストレスを感じるなんてことは、あっていい訳ありません。
モヤモヤは解消してしまいましょう。
アームドセイバーで言いますと
「途中から剣が出てきたのも仕方ない!」
「おもちゃ会社の売り上げも大切だ!」
「今から変身ベルトは無理がある!」
「そもそも、大人の事情を言い出したらキリがない!」
そして海に向かって叫びましょう。
「仮面ライダー響鬼が大好きだー!!!」
多少のモヤモヤなんかは、広大な海が消し去ってくれます。
ぜひ、やってみてくださいね(笑)
最後になぜ、まとめの画像がペンギンなのかをお話しします。
今回の記事は、皆さんが感じている最終回の違和感を自分なりに解釈して、ストーリーを全部肯定してきました。
そして写真に写っている動物は、全部皇帝ペンギンです。
つまり、全部皇帝=全部肯定(ぜんぶこうてい)です。
「くだらねー」
まとめが迷走しつつあるので終わりにします。
最後までお読みいただきありがとうございました。