物語には正義のヒーローがいるように、当然、悪者もいますよね。
悪者の中でも物語の最終局面に登場するボスキャラのことを❝ラスボス❞と言っています。
【仮面ライダー響鬼】にも戦う相手(魔化魍)がいますが、その魔化魍の中でも、ラスボス的存在は誰なんでしょう?
今回ご紹介する魔化魍たちが、❝ラスボス❞といえるのか検証しつつ、魔化魍の魅力についてもご案内していきたいと思います。
【仮面ライダー響鬼】に出てきた魔化魍は?
魔化魍とは
自然の中で発生したもの、または悪意によって生み出されたものであり、物語の中では29種類出てきています。
どんな魔化魍がいたの?
ツチグモ(第2話)
クモと虎の特徴を合わせた魔化魍で、若い女性や子供の肉を好みます。
響鬼に背中に乗られ、太鼓の音撃技「音撃打・火炎連打の型」を受け、爆発、破片は飛び散ってしまうほどでした。
イッタンモメン(第7話)
見た感じはエイのようですが、翼があり、空を飛ぶことができます。
威吹鬼の管の音撃破「音撃射・疾風一閃」で粉々になりましたが、その後も、多くの魔化魍が同時に出現するオロチ現象によって出没しているようです。
ヌリカベ(第11話)
巨木のような見た目で、カタツムリに似た頭を持っています。
特徴として、催眠性のある花粉をまいて人間を誘い込み、自分の身体を開き、人間を取り込みます。
響鬼の「音撃打・猛火怒涛の型」を受け、砕け散りました。
ノツゴ(第36話)
巨大なサソリに似た姿をし、クワガタムシのような大きな大顎をもっています。
10年に1度しか姿を現さない、非常に獰猛な魔化魍で、大顎と尻尾の先から針を飛ばすことを武器としています。
この回は【仮面ライダー響鬼】の中でも唯一、女性ライダー「仮面ライダー朱鬼」が出ており、かつての弟子「斬鬼」とともに、「音撃斬・雷電斬震」を放ち、ノツゴは爆発、砕け散りました。
ロクロクビ(最終話)
胴体はムカデ、頭部はサメのような魔化魍で、普段は地中に潜んでいます。
威吹鬼、轟が戦うも最期は響鬼が「音撃刃・鬼神覚声」の音により、砕け散りました。
まだまだ物語のなかでは多くの魔化魍が出てきていますし、必ずしも全部が昆虫や魚類の形をしているとも限りませんでした。
バケネコ、カッパなどが人間と合わせたような姿をした魔化魍もいます。
子どもたちからすると【仮面ライダー響鬼】に出ていた魔化魍、
「クモ×虎を合わせたらこんな風な姿になるのかな」
とワクワクしたかもしれませんね。
魔化魍の中でも【ラスボス】はどれ?
いくつか紹介した魔化魍の中でも、私自身が思う❝ラスボス❞は、正直言っておりません(笑)
なぜかというと、仮面ライダー響鬼たちが戦った魔化魍ですが、そんなに強くないと思っています。
物語からして、戦っているシーンが少ないんです。
ヒビキと少年との成長や、少年の学校生活、トドロキと日菜佳の恋愛事情など、魔化魍と戦うのに
「その話、必要?」
って思う場面がほとんどです。
強い相手には苦戦するものだと思いますが、魔化魍相手に苦労して戦ってないと思いませんか?
そう思ったとき、魔化魍はそんなに強くないんじゃないかって(笑)。
その中でも強いて言えば、『オロチ』なのでしょうか
魔化魍が大量に発生する現象がありますがそれを「オロチ現象」といい、発生する時期・季節関係なく、いろいろな魔化魍が無差別に現れ、人々を襲います。
テレビ版では「オロチ現象」によって現れていた魔化魍たちを響鬼たちが倒していくという流れであり、『オロチ』はテレビ放送では登場せず、「オロチ現象」を鎮めるという儀式をしただけでした。
実際の『オロチ』は《劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼》に出てきます。
このあと、『オロチ』について詳しく説明していきますね。
「劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼について」
この劇場版はテレビシリーズとは違い、戦国時代を舞台の中心とした時代劇です。
物語は現代と戦国時代を同時に見る感じですが、冒頭部分、テレビ放送では見られなかったヒビキがバイクを運転するシーンがありました。
これにピーンとくる人もいますよね?
私は思わず
「おっ!」
となりました(笑)
なぜなら、テレビ放送でヒビキはバイクも車も運転していないからなんです。
また、テレビ放送では響鬼たちが所属する組織「猛士」が、どういういきさつでその名前になったのか分かりませんでしたし、何故、その土地に住む人々が組織に協力するのかも、劇場版を見るまでは謎につつまれていました。
『オロチ』という魔化魍はどういうものか
見た目は龍のような姿をし、強靭な顎で何でも嚙み砕きます。
なんだか怖いという感じではなく、手を合わせたくなるような、お願い事をしたくなるようなそんな容姿です(笑)
『オロチ』は大きい身体をくねらせながら、宙を舞い、水の中でも自由に動き回るという高い運動能力を持ち、長い尻尾で一撃をくらえば、そのダメージは大きく、口からは3,000℃にも及ぶ炎を吐きます。
『オロチ』との戦い
テレビ放送では『オロチ』の姿は確認できませんでしたが、「劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」では開始早々に登場します。
現代での響鬼は、オロチとの戦いで負傷してしまい病院に運ばれましたが、なかなか意識が戻らないという、ここまで追い込んだ魔化魍は『オロチ』が初めてかもしれません。
戦国時代を生きている響鬼とその仲間たちでさえも歯が立たないという状況でしたし、負けるとわかったのか、仮面ライダー歌舞鬼・凍鬼・威吹鬼が❝逃げる❞という手段をとりましたから、何とも見ていてカッコいいものではありませんよね。
「えっ! 逃げんの?」
「正義のヒーローじゃないじゃん」
ってショックを受けました。
最終的には『オロチ』を倒すことに成功するのですが、劇場版でも戦うシーンより、そこまでの物語が長すぎることや、響鬼を含めた仮面ライダーたちが力を合わせて『オロチ』を倒すどころか、途中から響鬼一人で戦っているのを見ると『オロチ』の強さが❝ラスボス❞レベルなのかは疑問に思うところです。
まとめ
【仮面ライダー響鬼にラスボスはいるのか】ということでは、個人的意見として、「いない」と感じました。
テレビ放送と劇場版の両方を観てみて、一番戦うのに手こずったのは『オロチ』だったと思います。
なら、
「なぜオロチがラスボスじゃないの?」
という意見が出るかもしれませんが、それは、劇場版では現代と戦国時代が描かれていましたが、現代では響鬼が一人で『オロチ』を倒しているから。
傷つきながらもなんとか倒していましたが、一人で倒せるなら『オロチ』もそこまで強くないのかもしれない、❝ラスボス❞といわれる相手なら、一人ではなく仲間も加わって戦い勝利する、そんな姿を想像していたからです。
テレビ放送、劇場版を見た方、まだどちらも見たことがない方…
仮面ライダーだけでなく、魔化魍の中でも好きなキャラクターや、どの魔化魍が一番強いのかを考えてみるのもいいのではないでしょうか。
ちょっと話がズレてしまうのですが、10年、15年前の仮面ライダーでもそうですし、ドラマでもそうかもしれませんが、よーく見ていると
「あれっ?」
って思う人が出演したりしていませんか?
劇場版では、組織の名前で、響鬼の弟子である「猛士」を小泉孝太郎さんが演じていますし、罪人を処刑する役として、ドランクドラゴンの塚地武雅さんが出演されています。
このように❝ラスボス❞にふさわしい魔化魍を探してみたり、今では有名な俳優、女優さんなどどこかに出演されているかもしれないので、探してみるのも楽しいかもしれません。
「仮面ライダー響鬼」テレビ放送・劇場版の中で出てきた魔化魍のうち、みなさんはどれが❝ラスボス❞だと思いますか?
今回ご紹介した事を少しでも思い出して、「仮面ライダー響鬼」を見た時に、【ラスボスこれじゃない?】とか【やっぱりラスボスいないかも】など楽しみながら見ていただけると嬉しく思います。