皆さんは【仮面ライダー響鬼】をご存知でしょうか?
仮面ライダー響鬼は2005年から2006年にかけて放送された、平成仮面ライダーシリーズの第6作目になります。
仮面ライダーに変身した姿が鬼であることから、その評価もさまざまで話題となった作品でもあります。
映画やドラマを見ていると嫌な言動で場を乱すような人物がよく出てきますよね。
物語の流れを変えたり、かき乱したりと、ストーリーの展開には必要不可欠な存在とも言えます。
今回注目したいのが「桐矢京介」という人物。
ある日、明日夢の学校にやってきた転校生、
お金持ちで、裕福な暮らしをしている俺様キャラ。
これまでのストーリーから明らかに浮いた存在の登場に、戸惑ったのではないでしょうか。
型破りな言動で、周囲を驚かせていきます。
ドラマ30話目から登場するのですが、これまでの穏やかだった雰囲気をかき乱していきます。
私自身、転校してきた男の子に影響され、非行走った同級生を思い出しました…。
中学時代、不安定で影響されやすくてセンシティブな時期ですよね。
桐矢京介と関係が深い人物をみながら桐矢京介がどういう存在なのか?紹介していきたいと思います。
主要人物との関係
まずここで、桐矢京介ともっとも関りのある人物を紹介しておきます。
それぞれのキャラクターを理解すると、ストーリーをより楽しむことができますね。
・ヒビキ/仮面ライダー響鬼 細川茂樹
仮面ライダー響鬼として活躍するヒーロー。
皆から尊敬される頼れる男。
気さくで飾らない性格で皆から好かれている。
亡き父親を超えることが目標である京介は、響鬼が魔化魍と戦う姿を目撃して鬼になることを決意します。
ヒビキにもなにかと突っかかる京介ですが、鬼になるために努力する姿をみるとヒビキを
尊敬している様子がわかります。
・安達明日夢 栩原楽人
ヒビキの生き方に憧れを抱く。
人生の岐路に立ちも迷いながらもまっすぐに生きる心優しい少年。
転校してきた桐矢京介と隣の席になる明日夢。
ヒビキに影響を受けるふたりは、お互い高めあうような関係性になっていきます。
桐矢京介はなぜ嫌われている?
ドラマに登場する悪役にもいろんなキャラクターがいますよね。
当時見ていた子供たちは、桐矢京介の登場をどう思ったのでしょう。
私、一視聴者としては、登場シーンの言動でドラマらしくなってきなとクスッとしてしまいました。(明日夢のことが心配にもなりましたが…。)
そこで桐矢京介の発言や行動を考察していきます。
プライドが高く負けず嫌い
プライドが高いと自分を大きく見せたり、自分の欠点を認めない性格だったりしますよね。
明日夢に案内されながら部活動の見学にいく京介は、行く先々でその才能を披露して周囲を驚かせています。
一見、なんでもこなすように見えますが、実は大の運動音痴。
プライドの高さと、他が優秀すぎるせいでそのことを隠そうとします。
運動が苦手というコンプレックスからでしょうか。
自分を大きく見せようとしますが、これでは煙たがられてしまいますね。
実際、自分のクラスメイトだったら距離をとりたいようなタイプです。
嫌味な発言が多い
転校初日には、黒板にかかれた名前を
「あまりにも字が汚かったから」
といい書き直おします。京介は帰国子女で英語とフランス語が堪能。
先生に発音の訛りを指摘するなど、口をひらけば他人に対相手の気持ちを考えずに嫌味な発言や見下した発言ばかりです。
なにかと周りに合わせようとせず自己中心的な行動や発言が目立ちます。
その発言と行動には、少なくとも万人受けするキャラクターとは言えませんよね。
京介の言動により、明日夢の表情に注目するようになったのではないでしょうか?
私もその一人です。
今後の展開に注目ですね。
明日夢とはライバル関係⁉
そんな京介に世話を焼いている明日夢ですが、状況は変化していきます。
「クラスメイト」としてだけでなく、ライバルでもあり仲間でもある、そんな二人の関係性を見ていきたいと思います。
ある日、明日夢といた京介は魔化魍に襲われます。
ここで初めて魔化魍の存在を知り、戦いを目にした京介は、自分の英雄である父親(消防士だった京介の父親は人助けをから逃げ遅れ亡くなる)の姿と重ね、ヒビキの弟子になりたいと思うようになります。
鬼になることを目指しヒビキに弟子入りを申し込みますが断られます。
しかしその意思は固く、ほかの鬼をあたりその術を学んでいきます。
ヒビキの背中に憧れを抱きつづけてきた明日夢も、京介に影響され鬼を目指そうと試みます。
そして2人の熱意により、京介と明日夢は、ヒビキの弟子になることができました。
念願かなって弟子入りすることができた京介ですが、その性格は変わることはありません。
修行の内容に納得がいかずに反発したり、ずる賢いやり方をしたりします。
やがて京介に、明日夢へのライバル意識が芽生えます。
しかし明日夢は、鬼になる道を進んだと思いましたが、やがて鬼以外で人を助けることのできる医者への道を目指すことになりました。
地道なトレーニングを重ね、力をつけていく京介は明日夢が弟子をやめることに大反対。
「俺はな、お前とちゃんと勝負がしたかったんだ!それなのに…裏切りやがって!」
と言い放ち、ケンカ別れすることなります。
それぞれの道にすすむふたりですが、一年後再会を果たし、明日夢の努力を認め和解することができます。
京介も修行を積み重ね、ヒビキを超える最短記録で鬼になることができるのです。
負けず嫌いだけど、ちゃんと真正面から勝負したいという京介の言葉は、
素直な気持ちを伝えた瞬間ですよね。
いっしょに目指してきた仲間がいなくなることに、寂しい気持ちもあったのではないかなと思います。
最後にしっかり仲直りして、安心しました。
「仮面ライダージオウ」に登場⁉
仮面ライダー響鬼シリーズで強い存在感で活躍した桐矢京介ですが、なんと約13年後の2019年【仮面ライダージオウ】に桐矢京介として出演しています。
「俺は桐矢京介。響鬼だ」
と名乗り登場。
成長した京介の姿に、響鬼ファンの方々は驚いたのではないでしょうか。
長い年月を経ての登場にどんな意図があったのかは分かりませんが、
桐矢京介というキャラクターが評価されたからではないでしょうか。
まとめ
- プライドが高く負けず嫌い
- 嫌味な発言が多い
- 約13年後仮面「ライダージオウ」に登場する
ヒビキに憧れる明日夢と、優しく見守るヒビキ。
この関係性に踏み込んでくる京介。
正直、いけ好かない奴がきたな…と思いましたが、視聴を続けていると、嫌な奴だけど憎めない愛着みたいなものが湧いきてドラマならではだなぁと思いました。
結果的に、桐矢京介という存在は、明日夢の成長に必要な存在だったのはないかと思います。
いかがだったでしょうか?
仮面ライダー響鬼を見た方も、そうでない方も、また違った視点から見ると楽しめる作品だと思います。