いきなりですが、仮面ライダー電王のストーリーはよく練られていてすばらしいです。
しかし、とてもややこしくなっている感は否めません。
タイムマシン要素あり、時間は記憶、分岐点に特異点、そしてある意味主人公が多重人格、ややこしい要素が複雑にからんでいます。
佐藤健さんを筆頭に役者の方も大変だった事でしょう。
その中でも特に、ハナの記憶を持ったまま体が小さくなった【コハナ】役の女の子の演技には目を見張るものがあります。
この子役の女の子が、今後の電王作品の制作に大きな影響を与えたのは、間違いないと思います。
この記事を読めばハナを演じた子役のプロフィール、ハナが小さくなった理由、作品に与えた影響がわかります。
子役の女優さんは誰?
小さくなったハナ役の子役さんは松元環季(まつもとたまき)さんです。
電王出演時は8歳でした。
プロフィールと代表的な出演作を年ごとに見ていきましょう。
- 1999年2月生まれ
- 2002年 舞台デビュー
- 2003年 匿名係長 只野仁 第9話 奈美子(幼少)役
- 2004年 大河ドラマ 新選組! 第46・47・49話 近藤たま役
- 2005年 慶次郎縁側日記2 第5話 おゆう役
- 2006年 トップキャスター 第1・4・8話 石場真由役
- 2007年 仮面ライダー電王 コハナ役
- 2008年 新・科捜研の女 第1・5話 風丘亜矢役
劇場版 仮面ライダー電王&キバ コハナ役 - 2009年 仮面ライダーディケイド 第14・15話 コハナ役
劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド コハナ役 - 2010年 大河ドラマ 龍馬伝 第1~8話 坂本春猪(少女時代)役
THE MOVIE 超・電王トリロジー コハナ役 - 2011年 中学受験で学業専念のため引退
大人のハナから引き継いだんですが、私はあまり違和感を覚えませんでした。
体は小さくなったけどパワーアップしている感もあります。
プロフィールを調べたらすごい子役さんじゃないですか!
「大河ドラマにまで出ちゃってるし」
電王のハナ役を見て演技の上手な子役だとは思っていましたが、
「大変な実力派じゃないですか!」
すでに引退されているのがとても残念です。
そもそもなぜ、ハナは小さくなったのか?
ストーリー上の事情と制作上での大人の事情がありますが、ここではストーリー上での話をします。
ややこしい部分は省いて、ざっくりと説明します。
「この先は壮大なネタバレになります。」
「心の準備はよろしいでしょうか?」
「か、書きますよー!!!」
それは、ハナの生まれる時期が遅くなったからです。
ハナは桜井侑斗と野上愛理の子どもです。
ややこしいのはここからですが、なるべくわかりやすく説明しますね。
桜井侑斗は2人います。
野上愛理の行方不明になった婚約者の桜井侑斗は劇中では“桜井さん”と呼ばれていました。
その桜井さんの子どもが“大人のハナ”です。
そしてもう1人です。
野上愛理と知り合う前の過去の桜井侑斗は“侑斗”と呼ばれていました。
その侑斗の子どもが“小さくなったハナ”です。
婚約者の桜井侑斗と過去の桜井侑斗は、野上愛理と出会った時期が違うので、生まれてくる子どもの時期が違います。
そのタイムラグでハナは小さくなったんですね。
「ざっくり過ぎるだろ!!」
ご指摘はもっともです。
しかし、これをちゃんと書こうとすると、時間軸だの特異点だのが入ってくるので、電王初心者の人はついて来られません。
ざっくり過ぎて謎が残ると思いますが、ハナに限るとこう言う事です。
大人の事情については、このブログ内に別記事がありますので、お読みいただけたらうれしいです。
仮面ライダー電王のメインヒロインは、白鳥百合子さんが演じる『ハナ』と言うキャラクターでした。 ところが、TVシリーズ途中で白鳥百合子さんは降板となってしまいます。 ヒロインってものすごく重要なポジションですよ? 製作側にとって[…]
子役を使うことの新たな可能性
もしも大人のハナの体調不良での降板がなければ、小さくなったハナの登場は数話で終わる予定でした。
ストーリーもこんなに複雑にはならなかったでしょう。
ですが、子役とタイムマシンで新たな可能性が広がります。
簡単に言えば、物語の幅が格段に広がります。
例えば、電王主役の佐藤健さんの撮影のスケジュールが取れなくても撮影ができます。
デンライナーで過去や未来に行き、良太郎の代わりに子役が変身すればいいわけです。
実際に良太郎の孫が電王になる作品も作られました。
これを
「何でもあり」
と思うのか
「ストーリーの自由度が広がった」
と思うのかは意見が分かれると思いますが
「私は断然、ありです!!」
確かに、“時間軸”とか“人の記憶”とか“2人の桜井侑斗”とか “特異点”とか“分岐点のカギ”とか、電王のストーリーは複雑です。
そして、更に“ハナとコハナ”の謎が加わり複雑度MAXです。
しかしそれは、考察系電王ファンにとってはご褒美みたいなものです(笑)
電王以降に数多くの仮面ライダー作品が作られました。
過去や未来に行く必要ができたら電王とコラボですべて解決です。
そして、過去のシーンでは子役を使います。
電王以降の仮面ライダーの制作に、ハナの子役さんが与えた影響は大きいと私は思います。
まとめ
- ハナの子役は松元環季さんで、当時8歳でした。
- 生まれてくる時期が遅くなったのでハナは子どもになりました。
- タイムマシンと子役で物語の幅が格段に広がります。
今回この記事を書くにあたって“子役”について、調べたり考えたりしました。
そして、調べれば調べるほど
「どうしても、視点が親目線になってしまう・・・」
まあ、それは仕方ないですよね。
だから親目線で書きますが
「この子はよくやった! よく頑張った!!」
物語の途中から突如ヒロインになり、しかも大人だった時の記憶を引き継いでいる設定は、そうそうあるものではありません。
しかし“見た目は子ども、中身は大人!”をアニメではなくリアルでやり遂げました。
しかも8歳で。
松元環季さんはすでに芸能界を引退されていますが、電王10周年記念のトークイベントにサプライズゲストとして登場されました。
「いやぁ~、大きくなって~!?」
出てくる感想が、久しぶりに会う親戚のおじちゃんと同じです(笑)
現在は何をされているのか存じ上げませんが、いつの日かまたサプライズで元気な姿を拝見できるのを楽しみにしたいですね。