【仮面ライダー電王】チャーハン旗倒しに掛ける情熱!オーナーとは?

仮面ライダー電王における『おやっさん』的立ち位置の人物と言えば、デンライナーのオーナーです。

このオーナーには一風変わった趣味が有りまして…

それは、デンライナー食堂車の乗務員『ナオミ』特製の『旗付きチャーハン』。
これの旗を最後まで倒さずに食べるという事です。

思わず、

「なんじゃそりゃ」

と言いたくなる趣味なんですが、このシーン意外と重要だと思うんですよね。
それでは、オーナーの為人(ひととなり)やチャーハンシーンの意義などを考えてみましょう。

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オーナーチャーハンを深堀

さて、物語の中でオーナーチャーハンはどんな意味が有ったのでしょうか?

ただの息抜き要素?
子供向けのお楽しみシーン?

それでは、オーナーチャーハンを細かく要素に分けて考えてみましょう。

オーナーとはどんな人?

オーナーは当然ですが、デンライナーの持ち主です。
他人に心の内を見せない飄々とした人物であり、時の運行に関しては非常に厳しい態度を示します。

どんな理由があろうと、パスを持っていない存在を電車に乗せません。
また、味方イマジンたちに『乗車拒否』を示す場面も度々。

ところが、主人公の人を少しでも助けようとする甘い行いに、釘をさしながらもさりげなく助け船を出す粋な面もあります。

私が思うに、オーナーの厳しい言動は主人公に時をかけ、時間の運行を護るライダーとしての強い覚悟を促すための物なのでしょう。

主人公は人としてとても優しい人物です。
しかし、時の運行を侵略してくるイマジンとの戦いは甘くないという事なのでしょう。

考えの足りない優しさで無闇に時の流れを変えたなら増して取り返しのつかないことになる。

その事をオーナーは嫌と言うほど判っているのかも知れません。
しかし、本来はとても人情味の有る人物なのでしょう。

それはヒロインを消滅した時間から助け出し、ライダーベルトとライダーパスを貸し与えた行動からも読み取れます。

身体能力も実は高性能
デンライナーを自転車(マウンテンバイク)で操ったり、デンライナーと同じ速度で走ったり…

愛用のステッキで身を護るシーンなども有りますし、内ポケットに専用の武器も持っています。
ガンモードにした武器で旗型の催眠針を飛ばして眠らせたりします。

味方イマジンが閉じ込められている檻をつまようじ一本で破壊したりする超能力も有ったります。

まあ、スペック的にはおそらく最強クラスなのにもかかわらず、デンライナーは何度かハイジャックされてたりしますがね…

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チャーハン旗倒し

チャーハンの旗を倒さず最後まで食べる事ができるか、とオーナーが挑戦する場面は実はそんなに多くありません。

しかし、それでもオーナーと言えばこのチャーハン旗倒し食べチャレンジでしょう。
食堂車乗務員のナオミに『いつもの』で通じる事から、ずっと続けていることが伺えます。

そして食べるときに、置かれているスプーンを取るアクションは子供たちだけでなく、大人も真似しようとした人が居たのではないでしょうか。

私はやりました。
そして、家族に怒られました(苦笑)

そのアクションとは、先ずテーブルに置かれたスプーンを梃子の原理で跳ね上げます。

テーブルに手で叩きつけるようにするんですね。

そして、回転するスプーンを華麗に掴む技です。
とっても難しいですよ。

オーナー役は俳優の石丸謙二郎さんが演じられているんですが、彼の放つ雰囲気とやっている事のギャップがドはまりで大好きです。

正月には時の電車のターミナルの駅長(一人二役)とチャーハン旗倒し食べの対決も行われました。
絵面がシュール過ぎます。

ストーリーではこの後、物凄く重い展開になるんですがね…

ところで、皆さんは食べる時に何かこだわりが有ったりしますか?
このチャーハン旗倒しの様に傍から見るとどうでも良さそうでも本人にはこだわりの部分な事。

私は納豆のネバネバを茶碗に付けない様に食べるというこだわりが有ります(笑)
誰もが何かしらこういう事って有るのかも知れないですね。

仮面ライダー電王におけるチャーハンシーンの意義

私が考えるに、チャーハンのシーンは次のような効果が有ります。

  • オーナーのキャラを身近なものにする
  • 主人公たちへの婉曲的な助言演出

オーナー役の石丸謙二郎さんはとても重厚的な雰囲気を持つ役者さんです。
デンライナーを一つの会社と例えるなら正に会社を背負い立つオーナーの雰囲気です。

セリフもとても厳格的なものが多く、厳しい役柄です。
そんな彼がチャーハンの旗を倒さない様に真剣に食べる。

そんなバカらしいシーンが一気にオーナーの存在を身近なものに変えてしまいます。
しかも、必ず失敗して何とも言えない表情を見せる。

それにもかかわらず、オーナーの持つ雰囲気を崩さない。
そんな石丸謙二郎さんのキャスティングと演技に脱帽です。

続いては助言演出です。

チャーハンを食べるという、ある意味気の抜けたシーンにしておいて、飄々と核心を突く言葉を発する。
そしてチャレンジに失敗して去っていく。

重要な部分をあくまでサラッと告げては雰囲気を重くし過ぎずに去っていく。
なんともダンディですね。

その言葉に依って主人公たちは事件解決する事もしばしば。

味方だけど味方になり過ぎない。
厳しく締める所は締められるポジションを守る姿勢。

この様な部分を上手く演出出来ていると感じます。

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まとめ

  • オーナーは厳しいけれど人情味の有る粋な人物
  • チャーハンシーンはオーナーを身近な存在にしている

ここまで見てきたように、オーナーは実は超常的な能力を持っている事が判ります。
しかし、あくまでも彼はさりげなく一歩引いて見守り導く立場なのです。

もしかしたら彼には彼の思い描く理想の未来が有るのかも知れません。
しかし、彼は全てを若い主人公たちに託すのです。

そして自らは時の運行を厳粛に守るという立場を崩しません。
それはとてつもない重責です。

そして、それに見合う雰囲気を纏っています。
しかし、チャーハンという小道具がまろやかにしてくれるのです。

正に、オーナーとチャーハンは切っても切れない関係なのです。

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