シュッ!こんにちは、「仮面ライダーの魅力を探るブログ」運営者の仮面ライダー太郎です!
いきなりですが、皆さんにお聞きしたいことがあります。
あなたは、人間ではない異形の怪人や妖怪に、実際にこの現実世界で出会ったことはありますか?
そこに、正義の味方が颯爽と現れて、あなたを守ってくれる瞬間を目撃したことはありますか?
そして、そのヒーローが必殺技を放ち、怪人を木っ端微塵にするシーンを、目の前で見たことはありますか?
……恐らく、ほとんどの方が「No」と答えるでしょう。
私もそうです。実際に見たことはありません。
なぜなら、仮面ライダーは「架空の話(フィクション)」だからです。それは当然のことですよね。
そんなことは現実にはありえない。そう思っているのが普通です。
でも、ちょっと待ってください。
ここまで、あえて【実際】という言葉を5回も使わせていただきました。
今回の記事のテーマは、架空の話ではありません。
「実際のお話」、ノンフィクションです。
私たちが愛してやまない『仮面ライダー響鬼』という作品。この作品は【正義の鬼】と【悪の妖怪】のお話ですが、それを成立させているのはCGだけではありません。
そこに「実在する肉体」があるからです。
そう、今回の主役は俳優さんではありません。
仮面ライダーなどの特撮ヒーローには絶対に欠かせない存在、【スーツアクター】についてです!
スーツアクター抜きにして、特撮ヒーローは絶対に生まれません。
しかし、彼らは決して表には出ないお仕事です。「顔出しNG」が基本の、影の英雄たち。
この記事を読み始めた今の段階では、「スーツアクター? 着ぐるみの中の人でしょ?」程度の認識でOKです。
ですが、断言します。
読み終える頃には、あなたはスーツアクターという職業に憧れ、なんなら「自分もなりたい!」と熱くなっていることでしょう。
そして私のように、年齢的な限界を感じて「来世」に期待することになるかもしれません(笑)。
この記事を読めば、仮面ライダー響鬼のスーツアクターのリアルが、痛いほどわかります。
さあ、太鼓の音を心に響かせて、知られざる「中の人」の世界へ、一緒に鍛えに行きましょう!
仮面ライダー響鬼を演じるスーツアクターの過酷な現実とプロの技

この記事では、主に『仮面ライダー響鬼』を題材に、スーツアクターという仕事の凄まじさをご紹介します。
まず、基本中の基本ですが、スーツアクターとはどういう存在なのかを定義しておきましょう。
一言で言えば、「戦闘中の仮面ライダーの中の人」のことです。
劇中では、決してその素顔が表に出ることはありません。
例えば、仮面ライダー響鬼の場合。
変身前のヒビキさんを演じているのは、ベテラン俳優の細川茂樹さんです。あの渋くて頼れる雰囲気、最高にかっこいいですよね。
しかし、「変身!」(響鬼の場合は変身音叉を額にかざす)をした後、紫色のボディに包まれた響鬼の中に入っているのは、細川さんではありません。
変身後の中の人、それが伊藤慎(いとう まこと)さんです。
仮面ライダー全般で言えば、
- 仮面ライダーの中の人
- 怪人(響鬼でいえば魔化魍や童子・姫)の中の人
- 戦闘員の中の人
これら全て、顔を隠して戦っているプロフェッショナル、それがスーツアクターなのです。
響鬼の中の人は誰?伝説のスーツアクター伊藤慎さんと仲間たち
特撮ファン、特にライダーファンにとって、スーツアクターは神様のような存在です。
彼らがいなければ、私たちに夢を見せてくれるヒーローはただの「抜け殻」になってしまいます。
だからこそ、特撮ヒーローが好きな人は、スーツアクターの人に絶対に足を向けて寝てはいけません!
ここで、私たちの睡眠の方向を定めるために(笑)、『仮面ライダー響鬼』で活躍された主なスーツアクターの方々を、「足を向けて寝ちゃダメリスト」として記しておきます。
- 仮面ライダー響鬼・裁鬼:伊藤慎
- 仮面ライダー威吹鬼・弾鬼:押川善文
- 仮面ライダー轟鬼:渡邊淳
- 仮面ライダー斬鬼・怪童子:大岩永徳
- 仮面ライダー斬鬼(代役など):矢部敬三
- 妖姫:橋本恵子
- 仮面ライダー鋭鬼・朱鬼:永瀬尚希
錚々たるメンバーです……!
特に主役の響鬼を演じた伊藤慎さんは、平成ライダーシリーズにおいて「2号ライダー」を多く演じてこられたレジェンドですが、響鬼では見事に主役を担当されました。
伊藤さんの演技は、とにかく「所作が美しい」のが特徴です。
響鬼というライダーは、従来の「殴る・蹴る」だけの喧嘩殺法とは違い、「音撃」という武術を使います。
バチを持って構える姿、敵の攻撃をいなす背中、そして「シュッ!」と手を振る仕草。
あの独特の色気と余裕は、伊藤慎さんだからこそ表現できた芸術芸と言っても過言ではありません。
そして、威吹鬼役の押川善文さんは、銃使いライダーの名手。
斬鬼役の大岩永徳さんは、後に「永徳」として数々の主役ライダーや2号ライダーを演じることになる、現在のアクション界の宝です。
彼らが、あのスーツの中で命を燃やしていたのです。
夏は地獄で冬も地獄?ラバー製スーツで戦う極限状態とは
さて、私はアクションなんてできませんが、ファン心理として「仮面ライダー響鬼のスーツ、一度でいいから着てみたい!」と夢想することはあります。
あのマジョーラカラー(見る角度によって色が変わる塗装)で輝くボディ。筋肉質な造形。
鏡の前でポーズを決めたら、さぞかし気持ちいいだろうな……と。
しかし、私は残念ながら響鬼になる資質を持ち合わせておりません。
なぜなら、私、鍛えてませんから……。
30代のサラリーマンである私が響鬼のスーツを着用したらどうなるか。
間違いなく、「腹の出た響鬼」の出来上がりです。
これはイカンです。子ども達の夢が台無しです。魔化魍に笑われます。
ですが、ここからは少し妄想と現実を混ぜて考えてみましょう。
仮に、私の腹が引っ込んでいて、響鬼のスーツを着ることができたとします。
実際に着てみたら、そこには地獄が待っています。
響鬼のスーツは本当にかっこいいですが、あれはラバー系素材やウレタンなどで作られています。
どう見ても、通気性に優れているとは思えません。
むしろ密閉性は抜群でしょう。
響鬼の撮影現場は、山奥や採石場などが非常に多いです。
日本の夏を思い出してください。ただでさえ猛暑です。
30度を超える炎天下、直射日光を遮るものがない採石場で、通気性ゼロのラバースーツを着て、激しいアクションをする。
……想像しただけで目眩がしてきませんか?
私なら、魔化魍退治の前に、熱中症で私が死んじゃいそうです。
いや、確実に倒れます。
逆に、冬はどうでしょうか。
「冬ならスーツの中が暖かくていいんじゃない?」なんて甘い考えは捨ててください。
冬は冬で、ラバー系素材は外気に冷やされ、容赦なく体の体温を奪っていきます。
冷え切ったゴムが肌に張り付く感覚……。
やはり、魔化魍の退治前に凍えて死んじゃいそうです。
「夏は暑くて死にそうになり、冬は寒くて凍えそうになる素材のスーツを着て、極限のアクションをするお仕事」
それがスーツアクターという職業のリアルなのです。
華麗な必殺技の裏には、汗と涙と、強靭な精神力があることを、私たちは忘れてはいけません。
顔だけ変身解除はなぜ生まれた?撮影現場の裏事情と演出の妙
ここで、少しマニアックですが非常に重要な「響鬼ならではの演出」について触れておきましょう。
仮面ライダー響鬼には、【顔だけ変身解除】という独自の技(?)があります。
ご存知でしょうか?
巨大妖怪である魔化魍(まかもう)を、音撃打でド派手に倒した後などに、全身の変身を解くのではなく、マスクの部分だけがシュルシュルと消えて、細川茂樹さんの素顔が現れるという演出です。
体は響鬼のスーツのまま、顔だけが細川さん。
この演出、響鬼に出てくるライダーは全員行います。
これ、映像としてめちゃくちゃカッコイイですよね。
「あ、今まで戦っていたのは、本当にこの人(細川さん)だったんだ!」と、視聴者の脳が錯覚するんです。
実際には、激しい戦闘シーンはスーツアクターの伊藤慎さんが演じています。
しかし、ラストシーンで顔だけ変身解除して細川さんの顔が出てくることで、「実際に細川茂樹さんが戦っていた」というリアリティが爆上がりします。
二人のプロフェッショナルが、一人のキャラクターを完全に共有している証拠です。
この演出は斬新で大好きなのですが、では「なぜ顔だけ変身解除するのか」、その理由をご存知ですか?
実はこれ、設定上の理由と大人の事情が見事にリンクしているんです。
設定上、仮面ライダー響鬼は変身の時に「鬼の炎」が全身を包み込みます。
その炎によって、着ている私服が全部燃えて灰になってしまうのです。
(※変身アイテムの音叉やディスクなどは、特別な波動で守られている等の設定がありますが、ユニクロやしまむらで買った服は守られません)
つまり……。
もし山の中で魔化魍を倒して、その場で「全身を変身解除」しちゃったらどうなるでしょうか?
山の中で、素っ裸の細川茂樹さんが爆誕してしまいます。
これはマズイです。
「その時にうっかりハイカーの人に会ったら、露出事件発生です。」
警察沙汰です。明日から魔化魍退治どころではありません。
それだけは絶対に避けなければなりません。
だから、体は「鬼の肉体(スーツ)」の状態を維持しつつ、顔だけ戻す。これなら裸を見られずに済みます。
そして、服がある場所まで移動してから、こっそり元の姿に戻って服を着るわけです。
「裸を見られないための苦肉の策」が、結果として「変身者とスーツアクターの一体感を生む最高の演出」になったのです。
制約から生まれるアイデアこそ、特撮の醍醐味ですね。
スーツアクターになりたい?仮面ライダー響鬼への道と高い壁

ここまで読んで、スーツアクターという仕事の過酷さと、それを上回るカッコよさに触れ、
「自分もスーツアクターになりたい!」
と、魂に火がついた方もいるのではないでしょうか?
あるいは、今は無理でも、もし生まれ変わったら……なんて想像したくなりませんか?
では、念願のスーツアクターになるためには、具体的にどうすればよいのでしょうか。
その道は、想像以上に険しく、そして狭き門です。
日本を代表する養成所で学ぶ!アクションとスタントのリアル
スーツアクターになるための王道、それは「養成学校」に入ることです。
日本には、世界に誇るアクション俳優の養成所があります。有名なところでは、JAE(ジャパンアクションエンタープライズ)などが挙げられますね。
仮面ライダーを目指すのであれば、ただ体が丈夫なだけではなれません。
アクションとスタントは必須スキルです。
さらに、先ほども触れたように、変身前(俳優さん)と変身後(自分)で同一人物に見せなければなりませんので、高度な「お芝居の演技力」も必要不可欠です。
「どんな授業をするのか気になりますよね?」
これはもう、言葉で説明するより、実際に養成所のプロモーション映像などを観ていただいた方が早いです。
YouTubeなどで「JAE 養成所」と検索すると出てきますが……正直、ビビります。
「かっこいいけどマジですか!?」
「いったい何階から飛び降りてんですか!?」
そんな映像のオンパレードです。
ビルから飛び降りたり、車に撥ねられたり(の演技)、高い所での殺陣だったり。
これを見て、私は悟りました。
「あ、今の私には絶対無理だ」と。
なぜなら、私は極度の高所恐怖症だからです。
私事で恐縮ですが、私のヘタレ具合を聞いてください。
- 観覧車、乗れません。(あんなの拷問器具です)
- ゆれる吊り橋、渡れません。(腰が抜けます)
- バンジージャンプはスタート地点まで行けません。(論外です)
- 都庁の展望台では窓の近くに行けませんでした。(吸い込まれそうで怖いです)
- スカイツリーは見上げる物です。(登るものじゃありません)
- 自宅二階の窓ふきができません。(足が震えます)
- ※なぜか飛行機だけは大丈夫です。
そんな私から見たら、アクションができて、高い所から飛び降りて、仮面ライダーになって戦うなんて……。
尊敬!!以外の言葉が見つかりません。
腹は出ていて高い所が怖い私の現世では、どうあがいても無理だというのがよく理解できました。
運動神経ゼロでも変身したい!来世に託す私の壮大な計画
しかし、諦めの悪いのが仮面ライダーファンの特徴です。
現世がダメなら、どうするか。
私はやはり、来世でがんばります。
とはいえ、来世の私が一生懸命に頑張ったとしても、仮面ライダーの中の人になるには、かなりの狭き門です。
夢破れ、挫折を味わう事もあるでしょう。
でも、来世の私、諦めるな!まだ道はある!
スーツアクターになれなくても、養成所で習った事が役に立つ場所があるはずです。
ここで、来世の私が養成所で何を習得すべきか、おさらいしておきます。
- 殺陣(たて)
- ダンス
- 乗馬
- マット運動
- 中国拳法
- スタント
- スキューバダイビング
- パルクール
おー! できる事いっぱいあるぞ、来世の私!!
殺陣と乗馬とパルクールがあれば、時代劇で超一流の「忍者」ができますね。
スキューバダイビングができれば、忍者の「水遁(すいとん)の術」も完璧です。
マット運動で受け身の取り方はバッチリなので、スタントで「階段落ち」もできますね。
決まりました。
私の来世の第2希望は……
【東映太秦映画村で忍者】です。
仮面ライダーと同じ「東映」の系列ですからね。
映画村の忍者ショーでお客さんを沸かせ、実力をつければ、そこから特撮の現場に呼ばれ、仮面ライダーの中の人への道も開けるかもしれません。
頑張れ来世の私、夢はまだつながっているぞ!
……と、妄想を爆発させてしまいましたが、それくらい「スーツアクター」という仕事は、男の子(とおじさん)の夢が詰まった職業なのです。
実際にスーツアクターの凄さを体感できる映像作品やグッズ
さて、来世の話ばかりしていても仕方がありません。
現世を生きる私たちが、今すぐ「スーツアクターの凄さ」や「響鬼の世界」を堪能できる最高の方法があります。
それは、映像作品を見直し、ハイクオリティな玩具を手に取り、想像力を爆発させることです。
ここからは、30代のライダーファンとして「これは持っておくべき!」というアイテムを紹介します。
1. 伝説のアクションを目撃せよ!『仮面ライダー響鬼』Blu-ray BOX
まずは何と言っても本編です。
大人になった今だからこそ、見返してください。
DVD画質では気づかなかった、スーツの質感、マジョーラカラーの輝き、そして伊藤慎さんの指先の演技が、Blu-rayの高画質なら鮮明に見えます。
特に、エンディング映像などは芸術の域です。あの映像美を自宅でいつでも見られる幸せ。必須です。
2. スーツのシワまで再現!S.H.Figuarts(真骨彫製法)仮面ライダー響鬼
「真骨彫(しんこっちょう)」というシリーズをご存知ですか?
これは、「骨格から造形する」というコンセプトで作られた、フィギュア界の革命児です。
ただ似ているだけではありません。
「中にスーツアクターが入っている感」が異常なレベルで再現されています。
筋肉の隆起、スーツのシワ、プロポーション。机の上に置いて眺めるだけで、そこに小さな伊藤慎さんがいるかのような錯覚に陥ります。
響鬼ファンなら、これは家宝にすべき逸品です。
3. 大人のための変身アイテム!CSM 変身音叉 音角
最後は、なりきりアイテムです。
子供向けのおもちゃとはわけが違います。「COMPLETE SELECTION MODIFICATION(CSM)」シリーズです。
劇中のプロップ(小道具)を忠実に再現し、ダイキャスト製の重量感、そして細川茂樹さんの録り下ろしボイスまで収録されています。
これを手に持ち、額にかざして、静かに手首のスナップを効かせてください。
「シュッ……!」
その瞬間、あなたの部屋は魔化魍の潜む山奥へと変わります。
腹が出ていても関係ありません。心は完全に響鬼です。
まとめ:仮面ライダー響鬼とスーツアクターへの愛を来世まで叫ぶ

今回は、仮面ライダー響鬼を通じて、スーツアクターという職業の「リアル」と「熱さ」について語らせていただきました。
- スーツアクターとは、過酷な環境で戦う影の英雄である。
- 仮面ライダー響鬼の中の人、伊藤慎さんの所作は美しい。
- 顔だけ変身解除は、実は「服が燃えるから」という理由があった。
- スーツアクターになるのは超狭き門だが、来世の目標にする価値はある。
私たちがテレビの前で胸を熱くし、勇気をもらえるのは、スーツの中で汗を流し、酸欠になりかけながらも戦ってくれる彼らがいるからです。
この記事を読み終えた今、あなたはもう、ただの「着ぐるみ」とは見えなくなっているはずです。
そこには、魂(ソウル)があります。
私は、来世は仮面ライダーのスーツアクターとして頑張りたいと思いますが、あわよくば異世界転生で「実際に仮面ライダーが存在する世界」に生まれ変わりたいとも願っています。
その時のために。
腹が出ないように、来世で腹筋、頑張ります!!
(現世でも少しは頑張ります……笑)
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!
シュッ!
