みなさんは仮面ライダー響鬼をご覧になったことはありますか。
2005年1月から2006年1月まで放送されていた、平成仮面ライダーの6作品目にあたります。
リアルな世界観を追求しており、仮面ライダーと銘打っているものの、主人公はペーパードライバーのため、バイクの操縦が不得手となっており、サポート要員に車で送迎される。
ライダーは猛子という組織に所属しており、シフト勤務をしながら敵と戦うといった設定があり、その他の仮面ライダーシリーズとは一線を画す設定になっています。
主人公である響鬼には、ライダー最年長俳優である細川秀樹さんが採用されており、ライダーは改造人間ではなく、修行によって力を身につけた”鬼”として、魔化魍と呼ばれる敵と戦っています。
リアルな世界観を追求したためか、仮面ライダーの中でもドラマ性に重きが置かれており、どちらかというと大人向けの作品になっています。
そんな仮面ライダー響鬼ですが、筆者にとっての謎キャラが登場します。
それは、度々もう一人の主人公である明日夢の前に現れる万引き少年(名前不明)です。
本記事では、そんな謎キャラ、万引き少年への不満3を紹介します。
万引き少年とは
まずは万引き少年の登場回を紹介します。
仮面ライダー響鬼内で、万引き少年は3回登場します。
①九之巻 蠢く邪心
主人公である明日夢が、寝坊で映画を見損ね、柴又の本屋に立ち寄った際に遭遇します。
万引き少年は少女と共にコミックの万引きをしようとしています。
明日夢はその様子を目撃しており、万引き少年もそれに気づきますが、直後に店員に発見され、万引き少年は逃走します。
その際、明日夢に衝突し明日夢が転倒。万引き少年に続いて逃げようとした少女は明日夢につまずき転倒しますが、万引き少年は少女を置いて逃走してしまいます。
②十之巻 並び立つ鬼
その後、明日夢が柴又駅近くを散策していた際に遭遇。
自分の所業を棚に上げ、
「お前のせいで・・・ふざけやがって」
と明日夢を殴ろうとする。
しかし、甘味処たちばなの店主であり、猛子の事務局長でもある立花勢地郎(おやっさん)が助けに入り、ことなきを得る。
「もう少しよく考えなさい」
とおやっさんが諭すも、捨て台詞を吐きながら逃げ去る。
③二十八之巻 絶えぬ悪意
後日、たまたま明日夢を見つけてしまう。
今回は誰も止めに入る人はおらず、主人公である明日夢に暴行を加える。
この暴行により、明日夢は意気消沈してしまいます。
万引き少年への不満3選
万引き少年の紹介をさせていただいたところで、筆者が抱く、万引き少年への不満3選を紹介させていただきます。
①頭が悪く暴力的
ありますよね、子供ながらに悪いことをかっこいいことだと感じてしまうこと。
小学生ぐらいまでならイタズラで許されますが、中学生、高校生にもなると、
「おいおい、あいつまだそんなことやってるのか」
と同級生から白い目で見られてしまうこと請け合いです。
ですが、常々女子からモテたいと思っている筆者にはそんな恐ろしいことできません。
女子から白い目で見られるなんて、小心者の筆者には耐えられないのです。
しかし、この万引き少年(おそらく中高生)は、やってしまうのです。
コミックの万引き。。。しかも女の子と一緒に。
(筆者に初めて彼女ができたのは大学生になってから。。。決して羨ましいなどとは思っておりません。)
まだ学生です。
大人に悪事が見つかって怒られて終わりなら可愛げもあるものです。
しかし、この万引き少年、店員さんから逃げてしまいます。
まぁ、怖いから仕方ないのかも知れません。
そこまでは理解できるのですが、その後、目撃者である主人公明日夢に殴りかかります。
しかも2回もです。
10話で殴りかかるのは逆恨みとしても、28話なんて視聴者の皆様も存在を忘れているような頃に
再度現れて殴りかかるのです。
逆恨みを通り越して妄執でございます。
ストーリー的にも主人公が今更殴られる必要はあったのでしょうか。
少し恐怖を抱くキャラクターの万引き少年です。
②男気がない
9話で初登場した際に、女の子と一緒に万引きをしている万引き少年ですが、逃走時に女の子は転んでしまいます。
この女の子は万引き少年の彼女なのでしょうか。
彼女でなかったとしても、一緒に罪を犯そうとした同志である女の子を、あろうことか置き去りにして逃げてしまいます。
男気がありませんね。
万引き少年が捕まってでも、女の子を逃すぐらいの男気を発揮して欲しいものです。
(筆者は決して、女の子と一緒に万引きしているのを羨ましいと思っているわけではございません。あくまでも一般論でございます。)
③特に制裁がない
万引きはするは、女の子は見捨てるは、主人公に殴りかかるはと、
「ザ・嫌なやつ」
として描かれる万引き少年ですが、最終的に響鬼に怒られや、警察に捕まると言った描写、つまり制裁がありませんでした。
仮面ライダーは基本的には悪と戦うヒーローの物語です。
明日夢はライダー(鬼)ではありませんが、それでも主人公として描かれている少年です。
この少年に対して危害を加えた万引き少年に制裁がないというのはどうなのでしょうか。
筆者としてはスッキリしないキャラクターである万引き少年でした。
(決して、女の子と一緒に登場した万引き少年に制裁を期待しているわけではございません。)
まとめ
本記事では、”謎キャラ”万引き少年への不満3を紹介しました。
【不満ポイント3選】
- 頭が悪く暴力的
- 男気がない
- 特に制裁がない
皆様は万引き少年についてどのようにご覧になられていたでしょうか。
ストーリーとして、主人公である明日夢に成長を促すキャラクターとして登場させたのでしょうが、リアルな世界観を追求している仮面ライダー響鬼において、万引き少年は現実的には存在しないような”嫌なやつ”になりすぎており、逆に異質な存在になっているのではないでしょうか。
(筆者個人的にはいない方が良かったのではと思います。)
万引き少年が気になった方は、是非仮面ライダー響鬼をご覧になってみてはいかがでしょうか。
本記事を読んで、仮面ライダー響鬼に興味をもったり、観てみようと思っていただいた方がいれば幸いです。