皆さんは、テレビで観てきた仮面ライダーの武器と聞くと、どんなものを思い浮かべますか?
各世代によってだいぶ違いがあるはずです。
変身ベルトを使い肉体を改造した仮面ライダーが、私の仮面ライダーそのものです。
剣や肉体を使って戦っているイメージです。
ベルトの中心が回ったり、光ったりと多種多様な変化を見ることが出来ました。
子供たちは、おもちゃのベルトを装着するだけで誰でも仮面ライダーに変身できましたよね。
「一体何種類のベルトを子供たちに買い与えたことか…汗」
今までに放映されてきた、仮面ライダーシリーズは1971年初代から現在2024年まで合計35作品になります。
楽器が、重要なアイテムとして登場する作品が2005年の『仮面ライダー響鬼(ひびき)』です。
このシリーズで使用された武器の中に〈トランペット〉がありました。
トランペットと聞くだけで…
「管楽器の中でも、かなり目立ちます」
「吹いている姿が、カッコイイ~」
武器≠楽器と結びつきませんが、『仮面ライダー響鬼』では必要アイテムです。
トランペットを吹く仮面ライダーが登場するのか、それとも本来の使い方をしないのか、これらの謎を解き明かしていきます。
それでは、独特な世界観の『仮面ライダー響鬼(ひびき)』をみていきましょう。
『仮面ライダー響鬼』は何が違うのか?
平成仮面ライダーシリーズの6作品目として2005年1月より放映されました。
こちらの『響鬼(ひびき)』は、他作品の仮面ライダー達とは違い、肉体を極限まで鍛え上げ、究極形態として仮面ライダー(鬼)に変身したというコンセプトでした。
ちょっと変わっているところが、戦闘が終わった後に顔だけ人間、身体は仮面ライダーというシーンがでてきます。
「えっ、近所の遊園地でみる光景じゃない」
自分の眼を疑いました。
これも一つの演出なのでしょう。
注目の演出
- 《和》を意識した演出
- 人間が自らの身体を鍛え、変身した姿が『鬼(仮面ライダー)』になる演出
- 《音》にこだわっている演出
- 悪者『魔化魍(まかもう)』は古来より伝承されている妖怪がモチーフ
ストーリー
古くから日本には『音撃戦士』と呼ばれる、“鬼”の見た目をした仮面ライダーがいました。
彼らは鍛錬を続け、自身の身体を極限までもっていった姿が、鬼でした。
昔から人を食らう『魔化魍(まかもう)』という妖怪から人間を守ってきました。
響鬼達をサポートしている組織『猛士(たけし)』があり、その組織に属する仮面ライダーが《関東十一鬼》と呼ばれる主要な鬼達でした。
仮面ライダー響鬼と偶然出会った少年『安達明日夢』の成長と、彼に関わる他の少年などの物語が描かれていきます。
個人的にはストーリーがしっかりあり、仮面ライダーも人間臭さを感じました。
身近にいるヒーローという感じです。
近所の『お兄ちゃん』風のように映ります。
見どころ
《関東十一鬼》の仮面ライダーは『太鼓』『管』『弦』を使いこなす“鬼”に分かれています。
攻撃も必殺技のキックなど見られず、変身ベルトも使われていません。
徹底的に“音”にこだわり、『音撃戦士』と呼ばれていた通り楽器を屈指し、『魔化魍』を退治していました。
そこで登場するのが、トランペットを武器にしていた『仮面ライダー威吹鬼(いぶき)』です。
トランペットがどの様に使われるのか見ていきましょう。
トランペットを使う『仮面ライダー威吹鬼』とは?
威吹鬼(いぶき)は《関東十一鬼》の一人で、先祖代々『魔化魍(まかもう)』と戦ってきた和泉家に生まれた三男として登場してきます。
幼い頃から仮面ライダー(鬼)になるために修業してきて、すでに高校生の時には鬼として戦っていました。
威吹鬼は名門の家に生まれたからか、若くして鬼として戦っていたからか、分かりませんが年齢の割には優秀でした。
大先輩の主人公、仮面ライダー響鬼にも臆することなく、意見をするほどでした。
その反面、育ちの良さもあり、おっとりとした性格で、優柔不断なところもありました。
仮面ライダーシリーズには珍しく、恋愛という面も威吹鬼は経験しています。
「仮面ライダーが恋愛とは、今までにないところです」
そんな威吹鬼が専門としていたのが“管”のトランペットでした。
威吹鬼が変身する際に使われるのが『鬼笛』です。
鬼笛から特殊な音波をだし、そして鬼笛を振って竜巻をおこし“鬼(仮面ライダー)”へと変身します。
威吹鬼の武器
銃撃モード
『音撃管・烈風(おんげきかん・れっぷう)』と呼ぶトランペットの胴体部分の形をしている銃型の武器。
- 空気弾を撃つパターン
- 内部にある霊石から作られた鬼石を連射するパターン
主な敵
比較的弱い敵に使用し、中距離攻撃が可能。
音撃モード
『音撃管・烈風』に『音撃鳴・鳴風(おんげきめい・なるかぜ)』を銃口に合体させた状態がトランペットになる形態。
※『音撃鳴・鳴風』は普段、威吹鬼のバックルの部分に装着されています。
使い方もまさに楽器のトランペットと同様です。
仮面ライダーに変身状態でも口腔部分は露出されていています。
口にトランペットをあてて音をだします。
- 清めの音を放つ
- 最大の音撃技『音撃射・疾風一閃(おんげきしゃ・しっぷういっせん)』を放つ
銃撃モードで鬼石を撃ち込み、トランペットモードで鬼石に清めの音を共鳴させ、爆発させます。
主な敵
巨大な敵や強敵に使用。
「かなり無敵な攻撃です」
他の攻撃
- 鬼闘術・鬼爪(おにづめ)・・・手の甲から鋭い爪が4本でる。
- 鬼闘術・旋風刃(せんぷうじん)・・・手刀や蹴りをする時に真空の刃を纏わせる
- 『太鼓』の技もマスターしている『音撃棒・山背風(やませ)』
左腰ホルダーに装備してある自立型の小型メカ
- 鈍色蛇(にびいろへび)・・・水中戦などに活躍
- 浅葱鷲(あさぎわし)・・・空中戦に活躍
- 黄赤獅子(きあかしし)・・・素早く活動できる能力に長けている
変身していない時の威吹鬼は優しい感じの青年のイメージですが、変身後は黒色ベースの青色が効くカッコイイ姿をしています。
そして、トランペットを吹く姿がすごく強そうです。
(https://www.kamen-rider-official.com/zukan/kamen_rider_members/226)
まとめ
- 『仮面ライダー響鬼』は他の仮面ライダーシリーズと何が違うのか?
- トランペットを使う『仮面ライダー威吹鬼』とは?
私が子供の頃から見ていた仮面ライダーのイメージは、なんとなく物語は続いてはいるけど、1話完結のイメージでした。
この仮面ライダー響鬼は1年をかけて主人公が成長していくという、しっかりとしたストーリーがあり見応えがあるものでした。
異次元の世界観も夢中になる要素の1つでしょう。
毎年、放映される仮面ライダーも飽きずに見ることができるのも、制作する側のアイディアの賜物と言えます。
「本当に尊敬しますね」
これからも私たちの想像を超える『仮面ライダー』が登場し続けるはずです。
アニメ大国日本の仮面ライダーは不滅のようです。