「おばあちゃんが言っていた……俺は天の道を往き、総てを司る男」
同志の皆さん、お疲れ様です！
仮面ライダー太郎です。
突然ですが、あなたは今でも、ふとした瞬間に空を指さしたくなりませんか？
美味しい料理を食べた時、難しい仕事を完璧にこなした時、あるいは鏡の前でネクタイを締める時。
あの日、ブラウン管（あるいは液晶テレビ）の向こう側で輝いていた「最強の男」の姿が、今も僕たちの胸には焼き付いています。
2006年、平成ライダーシリーズ第7作として放送された『仮面ライダーカブト』。
昆虫モチーフへの回帰、スタイリッシュな映像美、そして何より主人公・天道総司の圧倒的な俺様キャラクター。
すべてが衝撃的でしたが、その世界観を決定づけた最大の要因の一つが、オープニングテーマにありました。
イントロから鳴り響く、鋭利で近未来的な電子音。
そして、力強くも艶のある女性ボーカル。
「この声、どこかで聴いたことがある……まさか！？」
そう、TRFのメインボーカル、YU-KIさんです。
今回は、あの伝説のオープニングテーマ「NEXT LEVEL」と、それを歌い上げた歌姫YU-KIさんの魅力について、30代の仮面ライダーファンとして魂の限り語り尽くしたいと思います。
放送から時間は経ちましたが、今聴いても全く色あせない、むしろ大人になった今だからこそ歌詞の意味が沁みる、あの名曲。
さあ、ベルトの準備はいいですか？
日常生活という名の戦場で戦う同志よ、今こそクロックアップして、あの頃の熱い想いを呼び覚ましましょう！
この記事では、YU-KIさんの歌声がいかに『カブト』の世界を彩ったかという歴史的背景から、大人になった今だからこそ楽しめるフィギュアやCSM変身ベルトといった「大人の嗜み」まで、余すことなく紹介していきます。
最後まで読めば、あなたの明日の朝の通勤曲は、間違いなく「NEXT LEVEL」になっているはずです！
仮面ライダーカブトOP歌手はTRFのYU-KI！歴史に刻まれた奇跡のコラボ
まず最初に、声を大にして言いたいことがあります。
「仮面ライダーの主題歌を、あのTRFのYU-KIさんが歌う」という事実が、当時どれほどの衝撃だったか！
私たち30代・40代にとって、TRFといえば青春そのものです。
90年代の音楽シーンを席巻し、数々のミリオンヒットを飛ばしたスーパーグループ。
その顔であるYU-KIさんが、日曜朝の特撮ヒーロー番組の主題歌を担当する。
これは単なるタイアップではなく、平成仮面ライダーシリーズが「子供番組の枠を超えたエンターテインメント」として、世間に認知され始めた証でもありました。
このセクションでは、その奇跡のコラボレーションがいかにして生まれ、私たちファンの心を鷲掴みにしたのか、熱く解説していきます。
そもそもTRFのYU-KIさんとは？世代直撃の歌姫がライダーに降臨した衝撃
改めて説明するまでもないかもしれませんが、YU-KIさんの凄さについて語らせてください。
TRFのボーカルとしてデビューし、「EZ DO DANCE」や「BOY MEETS GIRL」など、誰もが一度は聴いたことのある名曲を世に送り出してきました。
そのハスキーで伸びやかな歌声は、聴く者にエネルギーを与えてくれます。
そんな彼女が、ソロとして仮面ライダーカブトの主題歌を担当することになったのです。
2006年当時、私はテレビの前でクレジットを見て、「えっ！？ YU-KIってあのTRFの！？」と叫んでしまったのを覚えています。
前作『仮面ライダー響鬼』では、布施明さんが主題歌を担当し、「大御所歌手の起用」という流れができていました。
そして続く『カブト』では、エイベックス・サウンド全開のダンスミュージックと特撮ヒーローの融合。
これは、まさに「NEXT LEVEL」への突入を予感させる出来事でした。
YU-KIさんの持つ、都会的で洗練されたイメージ。
それが、天道総司という完璧超人が料理やファッションを嗜み、渋谷の街を闊歩する『カブト』のスタイリッシュな作風と、恐ろしいほどにマッチしていたのです。
彼女の歌声には、「戦う女性の強さ」と「包み込むような優しさ」が同居しています。
それが、ワームという人間に擬態する怪物と戦う孤独なライダーたちの背中を、力強く押しているように感じられました。
今振り返っても、これほどまでに作品の世界観とアーティストの個性がハマった事例は稀有ではないでしょうか。
名曲「NEXT LEVEL」の衝撃！電子音が奏でる最強の疾走感
楽曲自体の魅力についても、語らずにはいられません。
作曲・編曲は渡部チェルさん。
イントロの「テケテケテケテケ……」というシンセサイザーの音色。
これ聴いただけで、脳内でアドレナリンが噴出しませんか？
私は条件反射で心拍数が上がります。
いわゆる「トランス」や「テクノ」の要素をふんだんに取り入れたこのサウンドは、当時のライダーソングの中でも一際尖っていました。
『カブト』の戦闘システムの目玉である「クロックアップ（超高速移動）」。
周りの時間が止まって見えるほどの超高速の世界。
この楽曲の持つ疾走感とビート感は、まさにクロックアップの世界そのものを音で表現しています。
サビに向かって高揚していくメロディラインは、キャストオフして重厚なマスクドフォームから、スマートなライダーフォームへと変身する瞬間のカタルシスと重なります。
電子音の無機質なカッコよさと、YU-KIさんの有機的で熱いボーカルの融合。
それは、「マスクドライダーシステム」という科学力と、「資格者」という人間の魂が融合して初めて変身できる、カブトの設定そのものなのです。
まだCDを持っていない、あるいは最近聴いていないという方は、ぜひフルバージョンで聴いてみてください。
2番以降の展開や、間奏の激しさもまた格別です。
歌詞に込められたメッセージとは？天道総司の生き様とのリンク
作詞は、平成ライダーソングの母とも言える藤林聖子さんです。
この歌詞がまた、天道総司という男の生き様を完璧に言語化しているんですよね。
冒頭の歌詞、「君が願うことなら すべてが現実になるだろう」。
これ、普通の人間が言ったら「何を大げさな」と思ってしまいますが、天道総司なら言えるんです。
彼は「天の道を往き、総てを司る男」ですから。
自分の強さを信じ、運命さえも自分の手で切り開いていく。
そんな絶対的な自信と、その裏にある覚悟が歌詞の端々から感じられます。
そして、「選ばれし者ならば」というフレーズ。
カブトゼクターは自らの意志で資格者を選びます。
加賀美新が一度は選ばれず涙を飲み、それでも這い上がってガタックになったように、「選ばれること」の重みが作品全体のテーマでもありました。
さらに注目したいのは、「暴走をはじめてる 世界を元に戻すには もう時間がない」という切迫感のある歌詞。
これは、人間に擬態し社会に溶け込むワームの脅威と、迫りくる隕石衝突の危機を示唆しているようでもあり、私には現代社会で時間に追われる我々サラリーマンへの警鐘のようにも聞こえます。
「自分以外 誰の強さ 信じられる？」
この問いかけは、組織（ZECT）に頼らず、個として戦う天道の孤独な強さを象徴しています。
しかし、物語が進むにつれて、彼は加賀美という「信じられる強さ」を持った相棒を見つける。
最終回を見終えた後にこの歌詞を聴き直すと、また違った涙が溢れてくるはずです。
歌詞の深読みだけで、お酒が何杯でも飲めますね。
オープニング映像とのシンクロ率が異常！クロックアップする心拍数
曲と合わせて忘れられないのが、あのスタイリッシュすぎるオープニング映像です。
雨が降りしきる中、佇む天道総司。
濡れた髪をかき上げる水嶋ヒロさんの色気たるや、男でも惚れます。
そこから始まるイントロに合わせて、キャストクレジットが表示される演出のカッコよさ。
特に印象的なのは、サビ直前の「キャストオフ」の演出です。
アーマーが弾け飛び、ライダーフォームの複眼が光る。
その瞬間にサビが爆発するタイミングの完璧さ！
映像編集のリズム感が、楽曲のBPMと完全に同期していて、見ているだけで脳汁が出ます。
また、渋谷のスクランブル交差点や高層ビル群など、都会的な風景が多く映し出されるのも特徴でした。
これにより、「私たちの住む日常のすぐ隣で、ライダーたちが戦っているんだ」というリアリティを感じさせてくれました。
当時、映像を見ながら「自分もカブトゼクターさえあれば……」と妄想した人は多いはずです。
映像の最後、朝日（夕日？）をバックにカブトが立ち尽くすシルエット。
あれぞ「日本の特撮美」の極致。
YU-KIさんの伸びやかなロングトーンと共に締めくくられるその映像美は、まさに芸術作品でした。
今、YouTubeや配信サービスなどで見返せる方は、ぜひオープニングだけでも見てください。
一瞬で2006年にタイムスリップし、全身の細胞が活性化することをお約束します。
仮面ライダーカブトOP歌手の熱量を日常へ！グッズと映像で愛を爆発させる
さあ、ここからは後半戦です。
記事の前半で「NEXT LEVEL」への情熱は十分に温まったことでしょう。
しかし、我々大人のライダーファンの特権は、その熱量を「形」にできることです。
子供の頃は買ってもらえなかった高価な変身ベルト。
飾る場所がなくて諦めていたリアルなフィギュア。
そして、通勤時間や休日を使って作品を見返す贅沢な時間。
大人になった今だからこそできる、「最高に贅沢なライダー愛の爆発させ方」を提案させてください。
YU-KIさんの歌声をBGMに、我々の欲望もNEXT LEVELへ進化させましょう！
大人だからこそ手に入れたい！CSMカブトゼクターで「変身」する喜び
皆さん、「CSM」をご存知ですよね？
そう、「COMPLETE SELECTION MODIFICATION」。
大人のために作られた、至高の変身ベルトシリーズです。
もしあなたが、当時のDX版カブトゼクターで満足しているなら、それはもったいない！
CSMカブトゼクター（特にver.1.5）は、まさに劇中のプロップ（小道具）そのものです。
まず、塗装が違います。
「汚し塗装」が施されていた初期版から、ver.1.5では劇中のように美しく洗練されたメタリックレッドに変更され、高級感が段違い。
そして何より、音声ギミックの進化が凄まじい。
カブトゼクターが空から飛んでくる時の「ヒュイーン……」という飛来音。
天道がガシッと掴む時の「ガシッ！」というキャッチ音。
これらが収録されているんです！
つまり、部屋で一人、天井に向かって手を伸ばし、見えないゼクターを掴むマイムをしてからベルトにセットする、あの一連の「天道ごっこ」が、効果音付きで完全再現できるのです。
ベルトの蛇腹部分のフィット感も、大人の腰に巻けるサイズ感も完璧。
サイドバックルを押して発動する「CLOCK UP」の音声。
あの音を聞いた瞬間、部屋の空気が止まったように感じることでしょう。
仕事で疲れて帰ってきた夜。
スーツを脱ぐ前に、カブトゼクターを腰に巻く。
「変身」
ガチャッ、ウイーン、HENSHIN。
この一瞬で、ただのサラリーマンから、世界を救うヒーローになれる。
これこそが、大人の男に許された最高の精神統一ではないでしょうか。
手に入れる価値は、間違いなくあります。
部屋に飾ればそこはZECT本部？真骨彫製法フィギュアの造形美
変身ベルトと並んで、大人のファンを魅了するのが「S.H.Figuarts（真骨彫製法）」シリーズです。
「真骨彫（しんこっちょう）」とは、骨格から造形を行い、本物の人間がスーツを着ているかのようなリアルなプロポーションを追求した製法のこと。
このシリーズの第1弾として発売されたのが、我らが仮面ライダーカブトでした。
これ、本当にすごいです。
写真で見ると、実写のスーツと見分けがつかないレベルです。
特に注目してほしいのが、太ももやふくらはぎの肉感的なライン。
そして、鮮やかなカブトレッドの塗装の深み。
スーツアクターである高岩成二さんの体型を見事に再現しており、ただ立たせているだけで「天道総司」のオーラが漂います。
可動域も素晴らしく、カブトの代名詞である「カウンターキック」のポーズも自然に決まります。
天を指さすポーズでデスクに飾れば、仕事中にふと目が合うたびに「おばあちゃんが言っていた……仕事は完璧にこなせと」という天道の声が聞こえてきそうです。
ガタックやキックホッパー、パンチホッパーといった「地獄兄弟」たちと一緒に並べれば、あなたの部屋の一角がZECTの本部、あるいはサル（レストラン・サル）へと変貌します。
フィギュアは場所を取るから……と敬遠している方も、この真骨彫カブトだけは別格です。
1体あるだけで、生活の質（QOL）がNEXT LEVELに上がりますよ。
今見返すからこそ気づく深み！Blu-rayや配信で味わうカブトの世界
グッズを手にしたら、やはり本編を見返したくなりますよね。
大人になった今、改めて『仮面ライダーカブト』を見返すと、子供の頃には気づかなかった発見がたくさんあります。
まず、キャスト陣の演技の素晴らしさ。
主演の水嶋ヒロさんの、浮世離れした天才・天道総司の演技は、改めて見ても唯一無二です。
そして、相棒・加賀美新を演じた佐藤祐基さん。
物語序盤の未熟で熱血な加賀美が、数々の挫折を経て、最終的に天道と肩を並べる戦士へと成長していく過程。
これは、社会に出て揉まれている今の私たちにこそ、強烈に響くものがあります。
「人は変われる。変わらぬものはない」
そんなメッセージが、加賀美の成長を通して伝わってきます。
2019年には、水嶋ヒロさんのYouTubeチャンネルで、佐藤祐基さんがゲスト出演し、劇中の名料理「サバ味噌」を作る動画が公開されて話題になりました。
13年経っても変わらない二人の絆、そして「天道と加賀美」の空気感。
そういった舞台裏のエピソードを知った上で本編を見ると、二人の掛け合いがより一層愛おしく感じられます。
また、ぼっちゃま（神代剣）の悲哀に満ちたストーリーや、地獄兄弟の独特なネガティブ哲学など、サブキャラクターたちのドラマも濃厚です。
Blu-ray BOXや動画配信サービスで、週末に一気見する「カブト合宿」なんていかがでしょうか？
もちろん、お供には美味しいサバ味噌定食を用意して。
毎朝の通勤が「NEXT LEVEL」に！仕事へのモチベーションアップ術
最後に、私が実践している「日常生活でのカブト活用術」を伝授します。
それは、「通勤・通学時に『NEXT LEVEL』を聴いて、自分を天道総司だと思い込む」というメソッドです。
朝、家を出て駅へ向かう道。
イヤホンから流れるYU-KIさんのイントロ。
その瞬間、あなたの歩くスピードは変わりませんが、精神的にはクロックアップしています。
すれ違う人々がスローモーションに見える（ような気がする）。
満員電車？
いいえ、これはワームの擬態した群衆の中を警戒しながら進むミッションです。
嫌な上司からの理不尽な指示？
心の中で「おばあちゃんが言っていた……未熟な果実は酸っぱい、とな」と呟けば、不思議と許せるようになります（口に出してはいけません）。
この曲には、聴く人の自己肯定感を極限まで高めてくれる効果があります。
「自分は選ばれし者だ」「すべてが現実になる」と歌詞が背中を押してくれるからです。
プレゼン前、重要な商談前、あるいはどうしてもやる気が出ない月曜日の朝。
『NEXT LEVEL』を聴いて、心にアーマーを装着しましょう。
キャストオフして本気出すのは、会社に着いてからで十分です。
この小さな習慣が、あなたのサラリーマンライフを劇的に楽しくしてくれますよ。
まとめ：天の道を往き、総てを司る！明日からもカブト愛を貫こう
ここまで、仮面ライダーカブトのOP歌手YU-KIさんの魅力、そして作品への愛を熱く語ってきました。
文字数が10000文字に迫る勢いですが、まだ語り足りないくらいです。
『仮面ライダーカブト』という作品は、単なる特撮番組ではありません。
スタイリッシュな映像、心に残る名言、そしてYU-KIさんが歌う最強の主題歌「NEXT LEVEL」。
これらが組み合わさって生まれた、一つの奇跡です。
大人になった今、私たちは天道総司のように完璧には生きられないかもしれません。
時には加賀美のように泥臭く転がり、時には地獄兄弟のようにネガティブになることもあるでしょう。
それでも、心の奥底には「ライダー魂」が燃えています。
辛い時こそ、空を指さし、心の中で変身ベルトのスイッチを押してください。
そして、YU-KIさんの歌声を思い出してください。
「君が願うことなら すべてが現実になる」
そう信じて歩み続ければ、私たちはいつだって、自分だけの天の道を往くことができるはずです。
さあ、この記事を読み終えたら、まずは久しぶりに『NEXT LEVEL』を聴いてみませんか？
そして、もし余裕があれば、CSMやフィギュアを手に取ってみてください。
その重みは、あなたの人生をより豊かにする「宝物」になるはずです。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました！
同志の皆さんの未来が、光り輝くNEXT LEVELなものになりますように。
天の道を往き、総てを司るブログライター、仮面ライダー太郎でした！
変身！！
