みなさんは、仮面ライダー響鬼という作品はご存知でしょうか?
2005年に放送された、平成仮面ライダーシリーズの6作品目です。
ネット上では評価の分かれる作品として有名なようですが、私は全く知りませんでした。
私の中で仮面ライダーといえば、藤岡弘さんが演じる初代仮面ライダーです。
本記事では、仮面ライダー好きアラフォー女子の視点で、昭和ライダーと比較しつつ、仮面ライダー響鬼の特徴を6つ紹介していきます。
あくまでも個人的な意見ですので、仮面ライダー響鬼の存在自体をそもそも知らない方、気になってはいるけれど視聴されたことがない方が楽しむきっかけになると嬉しいです。
まずは「仮面ライダー響鬼」について概要をご紹介します。
仮面ライダー響鬼とはなにか?
「仮面ライダー響鬼」は2005年1月から2006年1月まで、全48話で放送されました。
平成仮面ライダーシリーズの中では6作目です。
魔化魍(まかもう)と呼ばれる妖怪から人々を守るのが「鬼」と呼ばれる戦士です。
鬼は普通の人間が修行を重ねることで考えられない能力を持ち、楽器(和太鼓、ギター、トランペットなど)をモチーフとした武器を用いて戦います。
複数いる鬼の中で、響鬼(ひびき)が主人公です。
ここからは、昭和ライダーシリーズと比較しつつ、響鬼の特徴を紹介していきます。
仮面ライダー響鬼の6つの特徴
① ストーリー設定
昭和ライダーは1話完結型です。
もちろん全体を通してストーリーが続いてはいます。
一方響鬼では2話完結が多いです。
今は動画のサブスクリプションでいつでも観ることが出来ますが、1話目を見忘れたときの絶望感はとてつもないと思いました。
また、響鬼では第二の主人公と考えられる「明日夢」と呼ばれる少年の成長ストーリーという二本立てで物語が進んでいきます。
思春期の葛藤を抱える青年のもどかしさと、信念をつらぬく大人のかっこよさを感じられ、大人の私には考えさせられるものがありました。
しかし仮面ライダーを楽しみにする子どもたちには難しいお話だったのではないでしょうか。
② 移動手段
ライダーですから、昭和ライダーはバイクです。
仮面ライダーに改造される前からバイクを乗りこなすプロのようなスキルを持っています。
それにひきかえ、響鬼はバイクにも車にも乗りません!
むしろ車に乗せてもらい移動します。
個人的にこれはかなりの衝撃で
「ライダーじゃないじゃん」
と思わずつぶやいてしました(笑)
話の後半からは練習をしてバイクを乗りこなすライダーとなっていましたが、最初のインパクトはぬぐえなかったです。
③ 変身の姿や方法
昭和ライダーではバッタを象徴する丸い複眼が印象的です。
変身する方法としては特徴的な変身ポーズがあり、それは子供たちには憧れの的となっています。
しかし響鬼では、鬼なので複眼はないですし、変身ポーズもありません。
武器のモチーフとなっている楽器に由来する変身方法ですが、いずれも子どもたちにはあまり一般的とはいえない楽器なので、中には最初は親しみがもてない子どももいたかもしれません。
④ 仮面ライダーへの変身の経緯
昭和ライダーでは敵に突然つかまってしまい、自分の意思とは無関係にライダーに改造されてしまいます。
ところが響鬼では、志願して鬼となり、修行を重ねて鬼であり続けようとします。
もちろん昭和ライダーでも自分の特殊な力に甘んじることなく鍛え続けるのですが、鬼であり続けたいというその意思の強さや自分の能力を他の鬼も使えるように指導したり、伝承していくことにも魅了されました。
⑤ 敵の倒し方
昭和ライダーは変身の経緯からもわかるように、主人公に与えられた特別な力をもっています。
そのため敵と戦うときは孤独で、自己犠牲的だなと感じました。
反面、響鬼では複数の鬼が協力して倒していきます。
作中では「シフト制」というセリフもでてきており、一人がずっと戦い続けることが前提とはなっていませんでした。
⑥ 戦う敵
昭和ライダーでは、世界征服を目的とする国際的な秘密組織が作りだす怪人です。
「蜘蛛男」「ヒトデンジャー」「ウニドグマ」という名前で、
「これは何と何を掛け合わせているのだろうか」
「ドグマっていったいなんだ」
などとネーミングの由来を考えたり、つっこみながらみていました。
それもまた楽しみでした。
一方で、響鬼では日本古来からいる妖怪です。
「ツチグモ」「イッタンモメン」「オオナマズ」と、シンプルでわかりやすかったです。
仮面ライダー響鬼・6つの特徴まとめ
本記事では、仮面ライダー響鬼の特徴や魅力を、昭和ライダーと比較して紹介させていただきました。
- ストーリーの設定や展開がより複雑である
- 仮面ライダーだけど、車に乗せてもらって移動する
- 変身の姿や方法は子どもにはなじみにくい
- ライダー(鬼)への変身は特別な力ではなく、あくまでも人間の力
- 敵の倒し方は孤独ではなく、みんなで協力して組織として行う
- 戦う敵は日本古来の妖怪でかなりシンプル
昭和ライダーを仮面ライダーと定義するならば、響鬼は仮面ライダーとはとても言えない作品だと思います。
でも己と戦い、敵を倒し、人々を守るヒーローであることに間違いありません!!
子ども時代を経験して大人になった今だからこそ、作品を通して色々なことが思い出されたり、考えさせられる場面があるなとも感じました。
「思春期のときに自分は何に憧れて、どんな大人になりたいと思っていたかな」
「こんなに1つのことにまっすぐ全身全霊で向き合えることは今の自分にあるだろうか」
と問いかけることもありました。
みなさんも今の生活の中でちょっと立ち止まって、そんなことを考える時間を作ってみませんか?
この記事を通して、ちょっと変わったタイプで一味違う仮面ライダー響鬼を視聴するきっかけになると嬉しいです。