「すべては、、、ハート様のためですわ!」
愛する人のために生まれ愛する人のために死ぬ、悪でありながら全身で愛を表現する仮面ライダードライブのダークヒロイン、メディック。
敵役でありながらも序盤からなぜかそこまで悪を感じない、ハート、ブレン、メディックは、番組終了後もとても根強い人気を保っていて、その後、個々に続編が作られたりするほどです。
メディック役の馬場ふみかさんは、当初は詩島霧子役のオーディションに参加したそうですが、メディック役として抜擢されています。
全身、黒の衣装で身を包んだ外見とは全くかけ離れた、一途に愛に生きたロイミュードであるメディックについて、登場シーンからその最期まで解説します!
メディックの初登場シーン
街に連続して火事騒ぎが起こり、それはクリスマスの夜、都市部に大停電を引き起こす ”暗黒の聖夜(イブ)事件”の序章でした。
その捜査中、ロイミュードを仮面ライダーに消された怒りに燃えたハートと仮面ライダードライブは初戦闘をむかえるのです。
「地獄まで、ひとっ走り付き合えよ!」
その戦いは壮絶で、ハートのデッドゾーンでの圧倒的強さにプラスして、魔進チェイサーも加わり、仮面ライダードライブは吹っ飛ばされてしまいます。
傷ついた進ノ介。
でもハートたちもかなりの大ダメージを受けてしまうのです。
「全く、、、無茶で強引で乱暴な人だ」
ブレンにそう言われたハートですが、ニヤッと笑い
「おまえ、俺のこと好きなんだろ?」
そんなこと言われたらますます惚れてまうやろーって。
ハートの魅力はズバリここだと思います。
そして、その傍らに白い布に覆われた ”何か” がクローズアップされています。
その後、ドライブによって倒された主犯のボルトロイミュードの制御装置から外したチップによって、ハートの大切な仲間の一人がよみがえります。
それが、白い布でおおわれていたあの ”何か” だったのです。
「おはようございます、ハート様」
メディックの誕生です。
メディックの愛するものとは
メディックの愛するものは、もちろんハート様です。
メディックは名前や姿からもナースをイメージさせます。
そして傷ついたロイミュードを治癒することができる能力を持っています。
グローバルフリーズの際にも、メディック=ロイミュード009のこの治癒能力により、大勢のロイミュードが回復しています。
もともとロイミュード009には慈愛の心のようなものが備わっていた、ということですね。
その後、プロトドライブとの戦いでロイミュード009は機能停止してしまい、身体を残したまま時が過ぎ、前出のようにボルトロイミュードの影響で人間態として復活を遂げるのです。
そして人間態のハート様を一途に想うこととなるのです。
また、メディックには愛するものを守りたいという想いしかありません。
それにはロイミュード009が人間態になる際のコピー元の強い強い思念が影響しているのです。
メディックのコピー元について
ロイミュード009は、”羽鳥美鈴” という一人の女性をコピーしています。
バレリーナであった羽鳥美鈴は、交通事故にあいます。(この事故もただの事故ではなかったのですが、、、)
ロイミュード009はそんな彼女をコピーしているので、メディックの動きはいつもお人形さんのような優雅で華麗な動きをしています。
ですが、羽鳥美鈴の性格とは違い、メディックの性格は、それはひどいものです。
ブレンの扱いでもわかるように、ハート様以外への対応はすべて身勝手で見下したものでした。
それに対してのブレンが放ったこのセリフ。
「その顔が見たかったーぁ!私に嫉妬する、その顔があぁー!ヒハハハハーっ!
は、とても有名なシーンで、メディック役の馬場ふみかさんがマジで笑ってしまっているんですよね笑笑
ブレンとメディックのハート様をめぐる争いは、毎回とても面白かったです!
そしてこのメディックの黒い感情がこの先の物語の展開に影響してくることとなります。
蛮野の誘いに乗り、メディックは自分の中の黒い感情を消し去ることができ、これで念願の超進化態になれるはずでした。
ですが、いくら愛するハートのために戦っても超進化態になることができず、戸惑うメディック。
そこに、記憶を失ったコピー元の羽鳥美鈴が求めていた飼い犬の ”ショウ” が現れるのです。
実はメディックの性格には、羽鳥美鈴ではなくこの”ショウ”のものが流れていたのです。
飼い主を想う気持ち、、、それは純粋で清い想いでした。
すべてを思い出した羽鳥美鈴、そしてメディックはとうとう超進化態へ、、、
愛に生きたメディックの最後
本編第42話にてメディックは超進化態へと変身します。
ですが同時に感情を失ってしまい、あれほど愛していたハート様への愛情のかけらも見られません。
ハートが何を言ってもメディックの心には届きません。。。
ハート様への愛をなくした時点で、メディックは生きている価値すらなくなってしまい、蛮野の人形と化してしまいました。
その後、蛮野のプログラミングによりメディックは逆流エネルギーを一身に負うこととなりますが、それをあのブレンに救われます。
ブレンはハートとメディックのために、犠牲となり消えてしまうのです。
ブレンのハートへの愛を引き継ぎ、自身のハート様への愛情も再確認することができ、メディックは”真の天使”として進ノ介を救うのです。
「ごきげんよう、、、」
メディックの最後の言葉。
この時のメディックは慈愛に満ちた天使そのものでしたね。
まとめ 誰よりも人を想う心を持っている黒い天使
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初登場は本編第11話
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メディックの愛するものはハート
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メディックのコピー元は、バレリーナの羽鳥美鈴
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メディックの最期は最愛のハートではなく進ノ介に抱かれてだった
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メディックは最期の最後で真の愛を知った
真の愛を探し、真の愛を知ろうとしたメディック。
作中、本当の愛を探して悪戦苦闘している彼女の姿が見られます。
ハート様への愛情は本物です。
ですが彼女の求める本当の愛はそれだけではなかったのです。
すべてが分かった時には時すでに遅しでした。。。
せめて最期くらいは愛するハートに抱かれて消えてほしかったですね。。。( ノД`)
本当の愛とは何なのでしょうか。
家族、恋人、友人、ペット、、、または他の大切なものの存在なのか、人それぞれです。
人間はどんな形であっても愛なしには生きられないかもしれません。
それはロイミュードも同じでした。
愛に生き愛をもって消滅したメディックの姿に、改めて私自身も何かを愛することの重要さを感じたのでした。