キリコは雨が降りそうな空を見つめる、、、不安がよぎる。
そして、、、
「俺とお前はダチではないが」
と言い残して剛にあるモノを預け、チェイスはゴルドドライブに突進し、散る。
まもなく10周年を迎える、仮面ライダードライブ!
開始当初、不可思議なフォルムからはかなり先行きを心配したドライブでしたが、そんなこと気にする必要など全くなかったサプライズ&マッハスピードな展開!
一番の胸アツ♡チェイス死亡シーンについて熱く語りまーす!
今度は車?タイヤがスーツに?
平成仮面ライダー第16作目のこの作品、いろいろなことが初めてでした。
まずは、車!
バイクどこ行っちゃったの?って思いませんでしたか?
ライダーといえばバイクでしょー(私はオートバジンが大好きです)
車に乗って登場とか、もうライダーじゃないって!
タイプスピードはまだまだノーマルタイヤだけど、フレアやシャドーなんてアスファルト傷つけまくりで公道走れませんから!
ただ、このトライドロンですが、クリムが泊進之介のために作った車で、ドライブが変身やフォームチェンジをする際にトライドロンの左タイヤが発射されるという、アンパンマンでいえばバタコさん的立ち位置です!
そして、泊進之介は初の警察官仮面ライダーとなります。
警察と仮面ライダーはとかく敵対関係というか相容れない関係であることが多い仮面ライダーシリーズですが、今回は最初は秘密裏ではあるけれども警察=仮面ライダーという設定にもワクワクでしたね。
仮面ライダープロトドライブと魔進チェイサー
ロイミュードはマッドサイエンティスト・蛮野が作った機械生命体であり、チェイスはプロトゼロといわれる、まさに初号機のロイミュードの人間態です。
ある時、自我を持ったロイミュードたちが起こした人類への大規模テロ、グローバルフリーズが起きます。
プロトゼロは仮面ライダープロトドライブに変身をし、グローバルフリーズで戦いましたが、敗れ、ロイミュードの真影とハートとブレンによって魔進チェイサーとして改造されました。
ロイミュードは人間態になるために、生存する人間をコピーする必要があります。
魔進チェイサーは白バイ警官の狩野洸一をコピーしますが、この狩野洸一はとてもまじめで不器用な青年でした。
その人間性を引き継ぎ、チェイスは超生真面目で融通が利かない性格になります。
それが物語が進むにつれ、少しずつ硬さが解けていく、、、そんな展開にも心が和みましたね!
キーワードは ”人間性” と ”ダチ”
仮面ライダードライブの見どころは、
- 人間としての感情
- 友情
です。
その心の波のせせらぎをロイミュードたちが毎回魅せてくれます!
001(真影)は狡猾で用心深く冷酷なロイミュードでしたが、002(ハート)や003(ブレン)、009(メディック)は人間の感情を理解することを基本行動とし、様々なふるまいに人間に近づきたいという想いが溢れています。
「人間とは知れば知るほど、、、醜く愚かしく愛おしい存在です」
はブレンの言葉ですが、ロイミュードと人間の関係性をとてもよく表現しています。
このもどかしい想いが、物語の終盤に一気に加速するんです!
そして、チェイスと詩島剛との関係です。
剛はロイミュードを恨んでますが、剛の姉のキリコはロイミュード(=仮面ライダープロトドライブ)にグローバルフリーズの時に助けられているので、心底嫌がっている感じではないのです。
チェイスと剛は常に仲の悪い関係でありましたが、だんだん許しあえる仲になっていきます。
その心の移り変わりややり取りもドライブの面白さの一つだったと思います。
そして、
「俺とお前はダチではないが、、、」
と言い残し蛮野に突進するチェイス。
「こんな死に方迷惑だよ!」
と仮面ライダーチェイサーマッハとして戦う剛。
(Vシネでは仮面ライダーマッハチェイサーになるところも胸アツ)
こんなガチガチな友情に固められたチェイスの死亡シーンは涙なくしては見られません!
そして、進之介という初めての人間の友達ができたハート様の友情も美しいですよね!
チェイスの最期の人間味溢れる猛進に巻き込まれたはずでしたが、全く効果なく笑いながら剛に近づく蛮野。(自信をゴルドドライブと呼べと言ってましたが、呼ばれることはありませんでしたね)
本当に悪なんですよ、、、蛮野は。
蛮野とクリムももとは同じ研究をしていた仲間でしたので、逆に友情が壊れたストーリーはこちらで表現していたのかもしれませんね。
チェイスといえば、、、免許証!
劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャーの入場特典にもなっていた、ドライバーズライセンス(運転免許証)!
免許証のチェイス写真がめちゃくちゃ笑顔なんです!
本編では免許をとるまでのチェイスのかわいい姿にも萌えまくります♡
そして、公開された特別映像は、メルセデスベンツ販売店にて特典ポストカード欲しさに免許を取りに行き、速攻免許取得をしてしまうチェイスさん。
そして、最期に剛に渡したあるモノ、それがこの免許証だったのです。
もう、チェイスの魅力がたまりません!
まとめ 仮面ライダートライブに刮目せよ!
- 人間の感情を理解しようとしたアンドロイドの切ない想い
- 人間とアンドロイドの友情は成り立つのか?
人間のために作られたロイミュードたちが、人間の思惑で悪にも正義にもなり、でも最期は人間のために自ら犠牲になり散っていく。
これからの実世界においても、人間とAIの関係性についてとても考える必要があると思います。
ロミュードたちのそれぞれの揺らぐ想いは簡単に語り切れません。
ただのヒーローのお話ではなく、いろいろ考えさせられるストーリーでした。
私にはロイミュードたちは人間より人間らしいと思えました!
こんな仮面ライダードライブの世界にのめりこまれた方は多いのではないでしょうか?
ダークヒーローでありながら、人間態としての不器用な生き方は愛らしくもあり、最期は最高にカッコ良い人間としての感情を得ることができたチェイス。
人間の命を守るという使命を身をもって証明したチェイスでした!