どうも、こんにちは!
「仮面ライダーの魅力を探るブログ」運営者の仮面ライダー太郎です。
毎日お仕事、本当にお疲れ様です。
満員電車に揺られ、上司や取引先に頭を下げる日々……。
ふと、「あぁ、自分の中に燃えるような熱い何かが足りないな」なんて感じることはありませんか?
そんな時こそ、思い出してほしいヒーローがいます。
仮面ライダーシリーズの中でも、ひときわ異彩を放つ伝説の作品。
そう、『仮面ライダー響鬼』です。
子供のころ、テレビの前で変身ベルトを巻いてポーズをとった記憶。
バイクに乗って颯爽と現れる姿に目を輝かせたあの日々。
大人になった今でも、その記憶は色褪せるどころか、むしろ鮮明になっていませんか?
「長年変わらず、継続されているのには、感服です」
私もいちファンとして、その歴史の重みにただただ敬服するばかりです。
しかし、数あるライダー作品の中で、日本の《和》をこれでもかと意識したライダーがいたことを。
そして、その世界でギターをかき鳴らし、雷を呼ぶ熱き男『轟鬼』がいたことを。
今回は、大人になった今だからこそ心に響く『仮面ライダー響鬼』と、そこに登場する『轟鬼』の魅力を、皆さんと一緒に熱く語り合いたいと思います。
「日本人なら、やはりここに行き着きますね」
この記事を読み終わる頃には、きっとあなたも心の音叉を鳴らし、明日への活力がみなぎっているはずです。
それでは、清めの音を奏でに行きましょう!
【仮面ライダー響鬼と轟鬼】これぞ和の心!異色の設定とデザインに痺れる

まず、私たちが語るべきは、この作品が持つ圧倒的な「異色さ」と「美学」です。
『仮面ライダー響鬼』は、平成仮面ライダーシリーズの第6作目として、2005年1月から2006年1月まで放映されました。
この時期、私たちはちょうど多感な時期だったかもしれませんし、あるいはまだ幼かったかもしれません。
しかし、一目見た瞬間のインパクトは忘れられないはずです。
「えっ、これが仮面ライダー?」
複眼がない。
ベルトが回らない。
そして何より、「和」のテイストが全開。
毎年新しいヒーローが登場し、私たちファンを虜にしてくれる仮面ライダーシリーズですが、一度日本文化を徹底的に意識したヒーローを作り上げるという挑戦。
これこそが、ファンを沼に引きずり込む最大の要因かもしれません。
現在まで続くシリーズの中に、これほどまでに「日本人の魂」を揺さぶる作品が存在したこと。
それは奇跡と言っても過言ではないでしょう。
ここでは、そんな『仮面ライダー響鬼』と『轟鬼』の世界観が、なぜこれほどまでに私たち大人の男心をくすぐるのか、その理由を深掘りしていきます。
平成ライダー第6作目『仮面ライダー響鬼』はなぜ伝説なのか?
皆さんはご存知でしょうか。
『仮面ライダー響鬼』が、ヒーローシリーズには珍しく、当初は戦国時代を舞台にした時代劇として構想されていたかもしれないという話を。
実際、劇場版は2005年9月3日より東映系で公開され、テレビシリーズの番外編的な位置づけでありながら、舞台はまさかの戦国時代。
仮面ライダー史上初の時代劇映画となりました。
「発想の転換がおもしろいです」
これまでのライダー像を覆す要素はいくつもあります。
その最たるものが、“鬼”がモチーフになっているところです。
普通、鬼といえば悪役ですよね?
桃太郎でも何でも、退治される側の象徴です。
「悪者役の鬼が、ヒーローとして登場している」
この逆転の発想に、当時の私は度肝を抜かれました。
最初に見たときは、正直なところ「どっちが悪役なんだ?」と迷うほど、ライダーたちの見た目は怖く、厳つい。
マジョーラカラーで彩られたボディは、光の当たり方で色を変え、生物的な生々しさを感じさせます。
しかし、本当の悪役である妖怪〈魔化魍(まかもう)〉が登場して初めてわかります。
「あ、この怖い見た目の鬼たちが、僕らを守ってくれるんだ」と。
毒をもって毒を制す。
異形の力を持って、異形を倒す。
このダークヒーロー的な側面と、和の美しさが融合した唯一無二の世界観。
これこそが、響鬼が伝説と呼ばれる所以なのです。
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楽器で戦う!?音撃戦士のスタイルが実は超クールな理由
『仮面ライダー響鬼』を語る上で外せないのが、「音」というモチーフです。
従来の仮面ライダーといえば、キックやパンチ、あるいは剣や銃で敵を倒すのがセオリーでした。
しかし、彼らは違います。
楽器を使い、音というモチーフを変幻自在に操って、敵を倒していきます。
「ちょっと、ふざけているの?」
最初はそう思った方もいるでしょう。
太鼓で敵を叩く? ラッパを吹く? ギターを弾く?
見慣れない光景に、私も最初は違和感を抱きました。
しかし、いざ戦闘シーンを見ると、その違和感は「カッコよさ」へと昇華されます。
主役の仮面ライダー響鬼は、和太鼓。
『音撃棒・烈火』を振りかざし、敵である魔化魍に『音撃鼓』をセット。
ドンドコドンドコとリズムを刻み、清めの音を体内に叩き込んで爆散させる。
その姿は、まさに神事。
命を賭けた奉納の儀式を見ているかのような荘厳さがあります。
そして、今回特に注目したいのが、弦を操る『仮面ライダー轟鬼』です。
彼の武器はギター。
正式名称は『音撃弦・烈雷(おんげきげん・れつらい)』。
アンプの機能を持つ『音撃震・雷轟(おんげきしん・らいごう)』を敵に突き刺し、そこへギターを接続。
かき鳴らすことで強烈な磁気嵐のような音撃を送り込む。
ロックです。
間違いなくロックなんですが、それが「和」の世界に溶け込んでいる。
「異色な楽器づかいも、徹底的に”和“にこだわって欲しかった。
ギターじゃなく、三味線とか…残念」
そんな意見も確かにあります。
「少し抜けているところは、子供向け番組ですね」と感じる部分もあるかもしれません。
ですが、轟鬼がエレキギターをかき鳴らして雷を呼ぶ姿を見れば、そんな細かいことはどうでもよくなるほどの爽快感があります。
音で穢れを祓う。
このコンセプトが、見れば見るほど癖になるのです。
猛士(たけし)という組織と「鍛えてますから」の精神論
私が響鬼を好きな最大の理由は、彼らが「孤独なヒーロー」ではないところです。
彼ら『鬼』戦士たちを支援する組織が〈猛士(たけし)〉。
日本各地に古来より言い伝えられている妖怪〈魔化魍〉を退治すべく、組織的に活動しています。
シフト表があり、給料(のような活動費)が出て、地図を読み、山へ入り、トレーニングをする。
まるで私たちサラリーマンや、プロのアスリートのようなリアリティがあるのです。
そして、魔化魍を退治すべく肉体を極限まで鍛え、その極限の先に『鬼』として異形の姿に変身を遂げた戦士たち。
響鬼さんの口癖、覚えていますか?
「鍛えてますから」
この言葉、大人になった今こそ、五臓六腑に染み渡りませんか?
特別な魔法や、偶然手に入れた力じゃない。
日々のたゆまぬ努力、修行、鍛錬。
その積み重ねが、人々を守る力になる。
私たちも、仕事で辛い時、ジムで汗を流す時、心の中でつぶやきたくなります。
「大丈夫、俺は鍛えてるから」
響鬼や轟鬼の強さは、その精神性にあるのです。
轟鬼の純粋さと響鬼の背中!熱き師弟関係と成長ストーリー

さて、ここからは私の推しである『仮面ライダー轟鬼』にスポットを当てていきましょう。
現在も活躍されている、細川茂樹さんが主役をつとめる仮面ライダー響鬼は、本当に少し異色な仮面ライダーシリーズです。
主人公として登場する高校生が『安達明日夢』。
彼が響鬼と出会い、成長していく物語が主軸ですが、もう一つの熱い成長物語が、轟鬼にはあります。
轟鬼は、最初から完成されたヒーローではありません。
悩み、傷つき、それでも立ち上がる。
その姿に、私たちは若き日の自分を重ね、応援せずにはいられないのです。
雷を操るギタリスト!仮面ライダー轟鬼のスペックと必殺技
まずは、轟鬼のカッコよさをデータで見てみましょう。
轟鬼は関東支部の〈猛士(たけし)〉に所属し、『関東十一鬼』のひとりです。
フィジカル的に腕力があり、豪快でパワフルな戦闘スタイルが特徴。
変身方法も独特です。
音撃戦士として変身鬼弦・音錠(へんしんきげん・おんじょう)がだす特別な音波をつかい変身します。
変身の際には、左手首にある音錠の鎖をひいて蓋を開き、その中にある弦を弾きます。
特殊な音波がでて、それを顔の前にだし、左拳を頭上にあげると……
ドカーン!!
空から落雷がおこり、鬼に変わります。
「私は、落雷から鬼へ変身する流れが、力強く感じます」
本当にその通り。
雷に打たれて変身するなんて、リスクが高すぎて常人には真似できません。
轟鬼の体内には雷の気が満ちているからこそできる芸当です。
そして必殺技。
技名を声に出すだけで凄い、威力がありそうです。
- 音撃斬・雷電激震(おんげきざん・らいでんげきしん):ギター型武器で敵を切り裂き、音撃を叩き込む最強技。
- 鬼闘術・鬼爪(きとうじゅつ・おにづめ):拳の甲から4本の鋭い爪を伸ばす、鬼共通の技。地味に痛そう。
さらに、彼をサポートするディスクアニマル(式神のようなメカ)たち。
- 瑠璃狼(ルリオオカミ)
- 緑大猿(リョクオオザル)
- 青磁蛙(セイジガエル)
これらを駆使して戦う姿は、メカ好きの男心もガッチリ掴んで離しません。
ある程度の攻撃能力をもつ彼らとの連携も見どころの一つです。
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本物そっくりの筋肉の質感と、美しいメタリックグリーンのボディ。デスクに飾れば、仕事中も雷の気をチャージできます!
師匠・斬鬼から受け継ぐ魂!轟鬼の涙と変身シーンの美学
轟鬼を語る上で絶対に外せない人物。
それが、彼の師匠である仮面ライダー斬鬼(ざんぎ)です。
轟鬼はもともと、ベテラン鬼である斬鬼の弟子でした。
警察官から鬼を志したという経歴を持つ轟鬼(当時は戸田山)は、斬鬼さんの背中を追い続けました。
斬鬼が引退した日に免許を受け継ぎ、正式な鬼となりました。
その襲名のシーン、覚えていますか?
まだ半人前だった彼が、師匠の名ではなく「轟鬼」という新しい名を授かり、一人立ちする。
師匠から受け継いだのは、技術だけではありません。
ギターをモチーフにした音撃の武器、音撃弦・烈雷。
そして、「人々を守る」という熱い魂。
轟鬼は見た目こそちょっとロックで派手ですが、中身は驚くほど純粋で、礼儀正しく、そして涙もろい。
「斬鬼さーん!」と慕う姿は、まるで大型犬のよう。
師匠の引退、復帰、そして訪れる最期の別れ……。
この師弟の物語は、涙なしでは見られません。
私たちも社会人として、先輩や上司、そして後輩との関係に悩むことがあります。
そんな時、轟鬼と斬鬼の絆を見ると、「自分もこんな風に誰かに何かを継承できるだろうか」と考えさせられます。
響鬼と轟鬼の連携プレー!先輩後輩の絆に大人は涙する
轟鬼にとって、もう一人の重要な指導者が、主役である仮面ライダー響鬼です。
『轟鬼』と『響鬼』はどのような関係なのか?
二人は同じく〈猛士(たけし)〉に所属する『関東十一鬼』の仲間です。
絶対的な存在、ベテランの響鬼は師匠の斬鬼の引退後、轟鬼を精神的にも支えていきます。
響鬼の体内には常に炎の気が満ちており、紫の炎を操る『鬼幻術・鬼火』や、太鼓のバチを剣のように使う『鬼棒術・烈火剣』など、多彩な技を持っています。
弦を専門としている轟鬼ですが、響鬼の特訓の下、太鼓の技を習得し、戦闘スタイルも多様化していきました。
「太鼓の響鬼」と「ギターの轟鬼」。
セッションです。
戦いの中で、リズムを合わせ、背中を預け合う。
響鬼が戦術の指導をしていくうちに、共に戦う場面もでてきます。
様々な能力向上は、轟鬼が一人前になるための要素となり、響鬼という存在は『先輩と後輩』『指導者と教え子』のような関係から総合的な成長へと繋がったと言えます。
ベテランの響鬼からは、
『音撃打・火炎連打の型』
『音撃打・一気火勢の型』
『音撃打・豪火連舞の型』
『音撃打・猛火怒涛の型』
など、リズムの違いや音の強弱で攻撃を変える技術を学びました。
さすがベテランです。
色々な攻撃を屈指できる響鬼の背中を見て、轟鬼は強くなったのです。
私たちも、いつか響鬼のように、後輩に背中で語れる男になりたいものです。
大人のために作られた、本気の変身アイテム。あの「キーン」という音を響かせれば、嫌なことも全て浄化されます。
まとめ:明日からまた「鍛える」ために

ここまで『仮面ライダー響鬼』と『轟鬼』の魅力について語ってきましたが、いかがでしたでしょうか。
- 仮面ライダー響鬼はどんな作品?
→「和」と「音」をテーマにした、異色にして至高のヒーロー物語。 - 仮面ライダー轟鬼の魅力とは?
→雷を操るパワフルさと、師匠や先輩を敬う純粋な心の持ち主。 - 作品名の仮面ライダー響鬼とはどんな鬼?
→ベテランの包容力と圧倒的な強さで、若者を導く理想の大人。 - 轟鬼と響鬼はどのような関係?
→組織の仲間であり、共に成長し合う先輩と後輩の絆。
知っていくうちにどんどんストーリーにはまっていく。
それがこの作品の魔力です。
「和」を意識したものは、私たち日本人なら必ず、受け入れていくはずです。
もちろん、記事の冒頭で触れたように、「和要素がはんぱ」「ギターじゃなくて三味線がよかった」という意見もあるでしょう。
しかし、私は結果、良かったと思います。
あの異色な組み合わせがあったからこそ、私たちはこれほどまでに彼らを記憶に刻み込んでいるのですから。
それでも、まだまだ継続していって、私たちを驚かせてほしいです。
仮面ライダーシリーズは、いつだって私たちの想像を超えてきます。
さあ、明日も仕事です。
でも大丈夫。
私たちの心には、清めの音が鳴り響いています。
「鍛えてますから」
胸を張って、明日も戦い抜きましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回の記事で、ライダー愛を語り合いましょう!


