仮面ライダーシリーズは、子供のころの記憶に残っているヒーローです。
大人になっても継続して、夢中になる人もいるでしょう。
世代が違えば仮面ライダーも違うはずです。
私にとっては、変身ベルトをつかい、変身ポーズが独特でバイクに乗って登場していました。
「長年変わらず、継続されているのには、感服です」
現在まで続くシリーズのなかに、少し異色の仮面ライダーが存在したことは、ご存知でしょうか?
日本の《和》を意識した〈仮面ライダー響鬼〉です。
毎年放映される中で、一度日本文化を意識したヒーローを造りあげるところが、ファンを虜にするところかもしれません。
「日本人なら、やはりここに行き着きますね」
こちらに登場する仮面ライダーは楽器をつかい、音というモチーフを変幻自在に操って、敵を倒していきます。
そんな登場人物のなかにはギターを武器に、戦う『轟鬼』という仮面ライダーがいます。
仮面ライダー響鬼に登場する、弦を操る『轟鬼』をみていきましょう。
『仮面ライダー響鬼』はどんな作品?
平成仮面ライダーシリーズの第6作目として制作された番組です。
2005年1月~2006年1月まで放映されました。
劇場版も2005年9月3日より東映系で公開されました。
テレビシリーズの番外編としての位置づけになっています。
ヒーローシリーズには珍しく、舞台は戦国時代で仮面ライダー史上初の時代劇。
異色だといわれる要素はいくつもあります。
その一つが“鬼”がモチーフになっているところです。
「悪者役の鬼が、ヒーローとして登場している」
「発想の転換がおもしろいです」
最初にみると悪役なのか、ヒーローなのかの区別がつかないほど、怖い見た目です。
悪役が登場して初めてわかります。
他の違いの一つが、変身に関わることです。
従来の仮面ライダーとは違い、楽器が変身に使われます。
「ちょっと、ふざけているの?」
見慣れないので、違和感を抱きました。
しかし、変身シーンはカッコイイです。
ストーリー
日本各地に古来より言い伝えられている妖怪〈魔化魍(まかもう)〉が自然豊かな土地に自生し、人々を襲い喰らっていた。
同時に古来よりこの魔化魍を退治すべく肉体を極限まで鍛え、その極限の先に『鬼』として異形の姿に変身を遂げた戦士が日本各地に存在していた。
その『鬼』戦士たちを支援する組織が〈猛士(たけし)〉であった。
主人公として登場する高校生が『安達明日夢』。
明日夢は偶然、訪れた先で仮面ライダー響鬼に遭遇する。
その後も偶然が重なり響鬼と関わっていくこととなる。
響鬼に憧れをもち、自分も響鬼のようになりたいと思い始める。
明日夢の成長と共に同級生のライバルから、仮面ライダーの仲間まで、色々な人物が関わってきます。
〈仮面ライダー響鬼〉はストーリーもしっかりとしています。
ライダー仲間の成長からお約束の裏切りもあり、主人公の少年の成長も描かれているヒーローものです。
それでは、『轟鬼』を詳しくみていきましょう。
仮面ライダー轟鬼
音撃戦士として変身鬼弦・音錠(へんしんきげん・おんじょう)がだす特別な音波をつかい変身します。
轟鬼は関東支部の〈猛士(たけし)〉に所属し、『関東十一鬼』のひとりです。
関東十一鬼のひとり、ベテラン鬼である仮面ライダー斬鬼(ざんぎ)の弟子でした。
斬鬼が引退した日に免許を受け継ぎ、正式な鬼となりました。
変身の際には、左手首にある音錠の鎖をひいて蓋を開き、その中にある弦を弾きます。
特殊な音波がでて、それを顔の前にだし、左拳を頭上にあげると空から落雷がおこり、鬼に変わります。
「私は、落雷から鬼へ変身する流れが、力強く感じます」
轟鬼は弦を専門とし、ギターをモチーフにした音撃の武器、音撃弦・烈雷(おんげきげん・れつらい)を斬鬼から受け継いでいます。
フィジカル的に腕力があり、豪快でパワフルな戦闘スタイルです。
轟鬼の体内には雷の気が満ちています。
- 必殺技の音撃技『音撃斬・雷電激震(おんげきざん・らいでんげきしん)』
- ベルトのバックルに装備された『音撃震・雷轟(おんげきしん・らいごう)』
- 響鬼の指導の下、習得した日本一対の太鼓状の『音撃棒・落雷(おんげきぼう・らくらい)』
鬼共通の技
拳の甲から4本の鋭い爪を伸ばす『鬼闘術・鬼爪(きとうじゅつ・おにづめ)』
左腰のホルダーに常備されている強力な自立型の小型メカ(相棒)。
- 瑠璃狼(オカルリオミ)
- 緑大猿(リョクオオザル)
- 青磁蛙(セイジガエル)
※ある程度の攻撃能力をもつ
技名を声に出すだけで凄い、威力がありそうです。
この他にも音に関わる仮面ライダー響鬼では、様々な音が使われています。
作品名の仮面ライダー響鬼とはどんな鬼?
音撃戦士として変身音叉・音角(へんしんおんさ・おんかく)を要して変身して戦います。
危険な戦闘スタイルを要求される太鼓が専門分野です。
関東支部にある〈猛士(たけし)〉に所属している『関東十一鬼』のひとり。
長く最前線に立っているベテランの鬼であり、他の鬼たちからは、尊敬の眼差しをむけられています。
響鬼の体内には常に炎の気が満ちています。
- 紫の炎・・・口を大きく開ける『鬼幻術・鬼火(きげんじゅつ・おにび)』
- 灼熱の炎・・・音撃棒・烈火の鬼石使い
『鬼幻術・烈火弾(きげんじゅつ・れっかだん)』 - 炎を鋭く伸ばす・・・鬼石を剣のようにつかい敵を切り裂く
『鬼棒術・烈火剣(きぼうじゅつ・れっかけん)』
左腰のホルダーに常備されている強力な自立型の小型メカ(相棒)。
- 茜鷹(アカネタカ)
- 瑠璃狼(ルリオオカミ)
- 緑大猿(リョクオオザル)
太鼓が専門だけあってベルトのバックルのところに装備された武器があります。
音撃鼓と音撃棒です。
リズムの違い、音の強弱で多数の攻撃を繰り出すことができます。
- 『音撃打・火炎連打の型(おんげきだ・かえんれんだのかた)』
- 『音撃打・一気火勢の型(おんげきだ・いっきかせのかた)』
- 『音撃打・豪火連舞の型(おんげきだ・ごうかれんぶのかた)』
- 『音撃打・猛火怒涛の型(おんげきだ・もうかどとうのかた)』
さすがベテランです。
色々な攻撃を屈指できます。
『轟鬼』と『響鬼』はどのような関係?
二人は〈猛士(たけし)〉に所属する『関東十一鬼』の仮面ライダーです。
絶対的な存在、ベテランの響鬼は師匠の斬鬼の引退後、轟鬼を精神的にも支えていきます。
弦を専門としている轟鬼ですが、響鬼の特訓の下、太鼓の技を習得し、戦闘スタイルも多様化していきました。
響鬼が戦術の指導をしていくうちに、共に戦う場面もでてきます。
様々な能力向上は、轟鬼が一人前になるための要素となり、響鬼という存在は『先輩と後輩』『指導者と教え子』のような関係から総合的な成長へと繋がったと言えます。
まとめ
- 仮面ライダー響鬼はどんな作品?
- 仮面ライダー轟鬼
- 作品名の仮面ライダー響鬼とはどんな鬼?
- 轟鬼と響鬼はどのような関係?
現在も活躍されている、細川茂樹(ほそかわしげき)さんが主役をつとめる仮面ライダー響鬼は本当に少し異色な仮面ライダーシリーズです。
知っていくうちにどんどんストーリーにはまっていきました。
こちらの作品は、最初は違う戦隊ヒーローものの企画だったようですが、いつの間にか仮面ライダーに変身していたようです。
私は結果、良かったと思います。
“和”を意識したものは、私たち日本人なら必ず、受け入れていくはずです。
ただ少し残念なところは、“和”要素がはんぱなところでしょうか。
異色な楽器づかいも、徹底的に”和“にこだわって欲しかった。
「ギターじゃなく、三味線とか…残念」
こんな少し抜けているところは、子供向け番組ですね。
それでも、まだまだ継続していって、私たちを驚かせてほしいです。